
長編
葛籠 (つづら)
えい 3日前
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。
Cさんが何かを握っている事に。
握り締められた手を抉じ開けようとしても、接着されたように固く、中々開かせる事が出来ず、紫翠を呼んだ。
紫翠 「どうした?」
私 「彼女何か握ってるの。ソレ取りたいんだけど、力が凄くて…手を開かせられなくて。」
紫翠は、私が指差す先を見て
紫翠 「札だな?多分…」
そう言うやいなや、あっさりと彼女から御札の切れ端を奪い取ってしまった。
そしてその切れ端を広げて行き手が止まる。
私 「見せて。」
そう言って紫翠の手から御札の切れ端を取ろうとすると
紫翠 「触るな!」と怒鳴られた。
私 「何で?」
そう言った後、広げて私に見せた。
私 「これって………!?」
紫翠 「あれの続きだろ?4だし…」
私 「でも、まだ5と8が無い…葛籠って確か!」
私は、車から降りるとA君に確かめた。
私 「貴方の言う葛籠って…大小あったのよね?見付けたのは、どっち?」
A 「多分…小さい方だと思います。」
紫翠が黙って車から降りてきて、私の肩をポンッと叩いた。
多分…振り向いた私の顔は、血の気が失せていたと思う。
数時間経った頃、紫翠が呼んだ人間とCさんのご両親が到着した。
Cさんとご両親には、近くのお寺に行き、事情を話、Cさんを御堂に入れ、廻りに御札を貼り、閉じ込めて、ご両親には、お寺に留まる様に告げ、住職に私達から連絡があったら、経をあげて貰いたいと御願いをして、A君、B君、私、紫翠、応援で駆け付けた男性5人とで、その廃屋へ移動する事になった。
空が少しずつ明るくなって来た頃、私達は、その廃屋の前に佇んでいた。
大きなお屋敷と呼んでいいぐらいの立派な家。
呪詛を掛けなければならない程、誰かを恨んでいたのか?
紫翠がこっちを見て何かを呟いた。
私は、A君、B君と共に廃屋へ入り、迷う事無く2階に行き、B君に説明されながら、葛籠があった部屋まで行くと、先に部屋に入ったB君が叫び声をあげた。
慌てて部屋に入ると、A君も驚きの声を上げた。
確かにここに下ろしたという二人。
でも、そこには何もなく、天袋も覗いたが、葛籠は見当たらなかった。
私は、別の部屋に行き、葛籠という名の匣を探した。押し入れや天袋等を探したが見付からず、諦めかけた時、物置きの様なスペースにソレを見付けた。
禍々しく渦巻くソレは、彼等に言わせれば、大きな葛籠。そして、間違うはずも無い
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- コトリバコをモチーフにしたのかな?sumomo
- 台詞回しが中二病っぽくて胡散臭く感じたあか
- いや、五時脱磁が非道いな!!ジェニファーロペス
- 話しのシーンが飛び飛びで、場面がよくわからなかったですkartoon
- うわ〜怖い………今もおかしい状態なんだ……行かなきゃ良かったのにねしゆか
- 紫光さんと紫翠さんは別の人ですか??あい