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長編

葛籠 (つづら)

えい 3日前
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…8の匣。 紫翠を呼ぶ様に、A君とB君に告げ、少しだけ葛籠に近付くと、スッと何かが脇に立つ気配があった。見なくても、視なくても分かる。 顔に面布をつけた白装束の女性。 自分の意思とは別に更に葛籠に近付こうとする。必死に抗うが、何かに押される様に体が前へ進んでしまう。 そして…葛籠の蓋を開けようとした時、紫翠が葛籠の蓋に思い切り足を乗せた。 バンッと大きな音がして、面布の女性が消えた。 紫翠 「オイッ大丈夫か?」 私 「大丈夫。」 紫翠 「もう1つあるはずだ。探すぞ。」 私 「そうだね。思い付く所は探したんだけど…見付からなくて…これが大きい方の葛籠。」 紫翠 「ああ…間違いなく8だろうな。」 私 「何故、二つもあるんだろう?普通、一軒に一つでしょ?」 紫翠 「さぁな。誰かに持ち込まれたのかも知れねぇな…。」 私の中に流れ込んでくる。 私 「あっ…」 子供に恵まれない長男の嫁。子沢山な次男の嫁。 子供を切に願う母が行き着いた場所が呪詛。 姑にも辛く当たられ、次男の嫁からも嫌みを言われ、挙げ句には、夫が浮気をし出した。 紫翠 「…イッ!オイッ!しっかりしろっ!大丈夫か?」 私 「ん?大丈夫…」 紫翠 「お前…何、泣いてんだ?」 私 「へ?泣いてないよ?」 紫翠の指先が頬を拭う。濡れた感触で、自分が泣いていたと知る。 紫翠 「泣いてんじゃねぇか。」 私 「私じゃない。」 そして…何と無く葛籠が何処にあるかが分かった。紫翠の前を通り過ぎ、奥の部屋に行こうとする私の手を紫翠が掴む。 紫翠 「憑かれてねぇよな?」 私 「全然、平気。」 紫翠 「どの部屋だ?」 私 「奥の和室。多分…仏間。」 紫翠 「分かった。俺が先行くぞ。」 私 「ん…。でも、部屋へは、私が先に入った方がいいかも。」 紫翠 「分かった。」 二人で奥の部屋に向かい、先に私が入る。 私 「紫翠、仏壇の下。戸棚の中。」 そう言うと紫翠は、仏壇の下の戸棚を開けた。 紫翠 「あった。」 それから、二つの葛籠を別々の木箱に入れ、封印して、住職に連絡を入れ、Cさんに経をあげて貰った。 ただ…直ぐ祓えるものじゃないから、時間は掛かる。そして、残酷だが…Cさんは、一生子供が産めなくなった。 葛籠と呼ばれた物は、今は、何重にも封印が施され、ある場所にある。 あの出来事から数ヶ月経った頃、Cさん家族は

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  • コトリバコをモチーフにしたのかな?
    sumomo
  • 台詞回しが中二病っぽくて胡散臭く感じた
    あか
  • いや、五時脱磁が非道いな!!
    ジェニファーロペス
  • 話しのシーンが飛び飛びで、場面がよくわからなかったです
    kartoon
  • うわ〜怖い………今もおかしい状態なんだ……行かなきゃ良かったのにね
    しゆか
  • 紫光さんと紫翠さんは別の人ですか??
    あい
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