
長編
葛籠 (つづら)
えい 3日前
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だよな。近くのコンビニ入ってよ。電話してみる。」
A 「わかった。」
Cは、相変わらずニタニタと不気味な笑みを浮かべたままだった。
Aがコンビニの裏の駐車場に車を止めた。
出来るだけ、Cちゃんの姿を見られたくは無いと言って、裏に止めた。
午前3時頃。
スマホが鳴った。緊急を要する事態だと認識する。画面に出た名前で、最悪に近い状態を察しながら電話に出る。
不機嫌な声。
会話している中で意識は別の方に飛ぶ。
白いモヤの中に浮かんでくる。
白装束と面布…。呪詛か…。
再び、耳元で怒号が響く。
意識が戻って来る。
紫翠 「お前、飛ばすな(意識を)。分かってるんだろ?女にしか飛ばねぇ呪詛だ。」
私 「分かってる。大体は把握してる。けど…呪詛の方法が分からない。」
紫翠 「それは、後で話す。今から出れるか?」
私 「そのつもりで掛けて来たんでしょ?」
紫翠 「相手が女だから、仕方ねぇだろうが!」
私 「分かったから怒鳴らないでよ。」
紫翠 「15分で着くぞ。」
私 「分かった。」
気が少し重かったが、紫翠が迎えに来るまでに支度を済まし、家を出る。
2~3分した時、紫翠の車が家の前に止まった。
助手席に座ると、少し飛ばすぞと紫翠が言い、車通りの無い道を走り、高速に乗る。
大型のトラックが通るだけの高速道路を紫翠が運転する車が、トラックを避け抜き走る。
それに、少しだけ体が強張る。
紫翠 「悪いが…少し我慢してくれ。」
そう言って前を走るトラックを抜き去る。
少し車が揺れた。膝が自然に震え出す。
大丈夫。大丈夫だと自分に言い聞かす。
40分ぐらいして高速を降り、県道に出た。随分、遠いな…と思っていた。
窓の外は闇。吸い込まれそうな程暗い道をどのくらい走っただろう?
コンビニの明かりがホッとさせてくれた。
裏に車を回すと、一台の車が止まっていて、紫翠の車が止まると同時に、後部座席から男性が一人降りてきた。
紫翠は、更に不機嫌な口調で、降りてきた男性を一喝した。次に何をするか分かっていた私は、紫翠の手を掴み、首を横に振る。
無言で私の手を払うと、後部座席を指差した。
男性が降りて来た方から、車に乗る。
女性がニタニタと笑っていた。
何かを口ずさみながら…。
私は、運転席にいる男性に聞いた。
私 「この人は何を見たの?」
A 「葛籠の中を見たんだと思います。」
私
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- コトリバコをモチーフにしたのかな?sumomo
- 台詞回しが中二病っぽくて胡散臭く感じたあか
- いや、五時脱磁が非道いな!!ジェニファーロペス
- 話しのシーンが飛び飛びで、場面がよくわからなかったですkartoon
- うわ〜怖い………今もおかしい状態なんだ……行かなきゃ良かったのにねしゆか
- 紫光さんと紫翠さんは別の人ですか??あい