
短編
礼儀正しい奴
ひろ 2日前
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あれは私が20代後半の体験談です、その日は仕事休みで、電気こたつに入って昼寝をしていました、冬のある日の事です、体をうつ伏せにし頭を横向けに両腕を頭の下に置き気持ち良く浅い眠りが心地よく流れていました、その時です、右腕のすぐ横に何か気配を感じました、何か居る、私は子供の頃からよく怖い夢をみる事がありました、人ではないなと直感しました、いつもは怖くなるものでしたが、その時はまたかと、人がせっかく気持ちよく寝てるのを邪魔しゃがってと思ったその時、そのえたいの知れない物が私の肩から背中の辺りにおぶさっつてきたのです、その時私は無性に腹が立ったので、そいつをおもいっきり左腕で払い退けざま立ち上がり、一発殴ってやろうと右こぶし握り締め前を見ましたが、何もおりません、あぁ夢やったんやなと、思いまたコタツのなかにはいり同じ姿勢になって続きを寝ようとしたのですが、何気なく頭を上げ前を見ました、居たのです、2メートル程離れた所にそいつは立っていました、頭が有り両腕を垂らし、胴体があり脚が2本有りました、唯違うのは全身が真っ黒です、姿形は人その物す、背丈は153センチ位です、私はそいつを見た時、唖然としました、不思議と怖く有りませんでした、その時そいつは引き戸のむこうに居り手で引き戸を静かに締めました、はっとし、私は正体を確かめたくなり、素早く立ち上がり引き戸を開け草履をはき、玄関のドアをあけ外にでました、が回りには何もおりませんでした、あいつはいったい何物だったのでしょう、それにしても御丁寧なやつでした。
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