
長編
廃墟にて
匿名 3日前
chat_bubble 2
21,119 views
いました。
風呂場の恐怖を忘れ散策、人間の生活がいきなり途切れたような感じで、風呂場の壁、牛舎のようにボロボロとは感じませんでした。しかし、イヤな空気はまだ先輩と私を包んでいました。
部屋の突き当たりに廊下があり、埃っぽい廊下を進むと
横にある窓がガタガタと風で揺れ、外を見るとポツポツと雨が降り出しました。
先輩と雨が強くなってきてるから、早めに切り上げようとなり、
最後に廊下の中腹に見つけた階段を登り二階に行くことにしました。
階段は
きぃ‥
きぃ‥
と軋み、イヤな空気をより一層強めました。
二階には扉は一つしかなく先輩と中に入りました。
外は雨が降り始めたのですが部屋の中は、なぜかカラッとした空気で、埃の匂いがしました。中は四畳半くらいの和室。
真ん中に四角いちゃぶ台が置いてありました。特に変わったところもなく
先輩となんもないなって話していると。
きぃ‥
きぃ‥
と、私たちが登ってきた階段からさっき自分たちが聞いた軋む音が聞こえました。
先輩と目を合わせましたが、なぜか強がり違う話をして気を紛らわせる二人がいました。
きぃ‥
きぃ‥きぃ‥
明らかに登ってきてます。
なんの関係もない話を先輩は繰り返し、恐怖をかき消していました。私は膝が震え、返事をすることしかできません。
きぃ‥
きぃ‥
逃げたいっ!窓から飛び降りるようか。。
いや、家はただでさえ階段を登った場所。
二階から飛び降りれば大怪我になる。
でも、逃げ道は、登ってきた階段しかない。。と頭が焦りと恐怖でいっぱいになりました。
そして、先輩も黙り込みました。多分同じこと考えていたと思います。
きぃ‥
きぃ‥
もうすぐこの部屋に来る。
私が思った瞬間
わっー!!!!
先輩は、音のする階段に駆け出しました!
私もつられて後を追いかけ階段を転げるようにおりました。
階段には誰もいませんでした。しかし走り出したら開放され止まりません。
先輩の声のする方に向かってただ走りました。階段をぬけ、六畳の連なった和室をぬけ、風呂場の崩れた壁へ!!
もうすぐ出れると少し気持ちが緩んだ時に
私は見てしまいました。
風呂釜の蓋が半分以上開いており、はじめに見たの髪の毛らしきものがありません。。
私は、声を上げて走りました!!
体を牛舎と廃墟の壁に擦り付け、階段を
後日談:
- 実体験です。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(2件)
- もしかして「〇く〇か県、か〇が市」でしょうか?匿名子
- そんな事が実際にあるんですね… 無事で良かったです。K