
中編
二段ベッド
匿名 2015年11月29日
chat_bubble 5
30,175 views
私が中学生のとき
一人っ子なので
二段ベッドに憧れて買ったのですが
さすがに2つもベッドはいらないので
下の段はテーブルなどを置くスペースとして使用し、上で寝ていました。
今まで滅多にあったことがなかったのに
急に頻繁に金縛りにあってしまった時期があり、
金縛りに最近なるなと
思い始めてた頃、
いつものようにまた
金縛りになったのですが
テレビもついていて
電気は暗く
テレビの光に照らされている中
目はいつも通り開く、
腕や体もいつも通りに動かない、
また金縛りかと思っていた時
赤ちゃんの鳴き声がきこえ
耳を疑いました。
その声は次第に大きくなり
母を呼ぼうとしても声は出ず、
目を閉じることもしなかったのですが
次第に大きくなるその鳴き声は
ベッドの下からと気づき
焦りが止まらなかったです。
気づくといつの間にか
声は聞こえなくなり
金縛りにもとけていたので
その日はなにもなく、普通に寝ました。
それからまた何日かたち
何回か金縛りには遭いましが
なにもなく、
なんだったのだろうと考えていた頃
夢を見ました。
真っ暗なだだっ広い公園で
しゃがみながら泣く
3歳くらいの女の子、
見渡しても私とその子しかいなく、
泣いてるので心配になり
近寄り、しゃがんで声をかけました。
どうして泣いてるの?
ときくと、彼女は
パッと顔をあげ、鬼の形相で
私の首に思い切り噛み付いてきました。
痛いと思ったところで
目が覚めました
すると、金縛りに遭っていて
心臓もドキドキしていて
こわいと感じていた矢先
首に痛みがあることに気づき
明らかに夢の延長線でした。
夢の中で女の子に噛まれた部分が
とても痛くて怖くて
指で触ると噛まれた跡がありました。
その日はさすがにこわくなって
母と寝ることにしたのですが、
朝起きて首をみると
いくら探しても
噛み跡が一切ありませんでした。
それからまた数日がたち
なにもない金縛りにも遭っていて、
また安心し、自分の部屋では
普通に寝ていました。
女の子のことも
忘れかけていた夜のこと
重たいと言うのと苦しいという気持ちで
目が覚めました
目がさめると再び
金縛りに遭っていました、
が、
女の子は小学生くらいになっていて
私の上に馬乗りしていて
こちらを見つめて首を絞められていました。
助けて助けてと
母に叫びたかったのですが
金縛りのため
声は出ず、身動きもできず、
こわさからなのか
目を閉じることもせず
暗闇でシルエットしか
はっきりみえない女の子を
見つめることしかできませんでした。
気づくと女の子は
いなく、首も解放され
ことなきをえました。
考えてみれば
最初は赤ちゃんだったのに
夢の中では3歳くらいの女の子
現実で見た時は
小学生くらいに成長していて、
だんだんと成長していく
女の子が
だんだんと私の
身近に迫ってきていたことが
こわくてこわくてたまりませんでした。
父と母にもいいましたが疲れてたんだね
の一点張りで、それほど心配も
してくれませんでした。
それからしばらくは
こわくて女の子のことが
頭から離れませんでしたが
ベッドも変えて
今では金縛りにすらあいません。
流産などもしていないですし
不思議でたまりませんでしたが
女の子が最後に私の目の前に現れてからは
もう、なにもないです。
私はもう
二段ベッドを買うことはないです。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(5件)
コメントはまだありません。