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短編

テレビ女

匿名 4時間前
怖い 694
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それは私がちょうど小学三年生の頃。 よく覚えてはいないが、帰宅すると家には誰もいなかった。 静寂に包まれた家の中。 廊下からふと茶の間を覗くと、テレビがついていた。 画面には、黒いバックに女性がアップで正面を向いている。音はしない。 白黒の映像かと思ったが、唇の赤いのが印象にある。 ハレーションを起こして妙に白く映った感じ。 その女性は目のパッチリとした、少しウェーブのかかったセミロング。 その映った女性の視点は正面を凝視している。 廊下からテレビを見た私の位置はテレビの正面ではないため、当然女性とは視線は合わない。 最初は、誰かテレビをつけっぱなしにして出かけたとしか思っていなくて、 ボーっとテレビを見つめていた。 そのとき、女性の視線がこちらに向き、ビックリした顔になった。 私に見つかったような慌てた表情だった。 その瞬間、女性は画面の下方にしゃがむように消えた。 よくその状況が理解できていなかった私は、テレビに近寄った。 テレビは消えていた。 リモコンのない時代、電源スイッチのON/OFFはボタンで行っていた。 ボタンはOFFの位置だったのだ。 テレビをつけると、3時のあなた(だったような)が映し出された。 怖くなって、テレビをつけっぱなしにして私は外に出た。 私は、今でも消えたテレビが少し怖い。 ブラウン管が怖いのだ。

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