
あれから5年が経ち、あの夜の出来事を未だに思い出すと背筋が凍ります。
冬休みのある夜、私は友達Bのアパートに遊びに行きました。
友達Bの家族は母と妹の三人で、家に着くと妹は外出中でした。
私たちは、近くのコンビニでお菓子を買い、ホラー映画を観ることに決めました。
コンビニに向かう途中、友達Bが『人形の呪い』という新作を選びました。正直、選択を誤ったと後悔しました。
家に戻ると、友達Bの母はキッチンで作業中で、私たちはリビングで映画を観ることにしました。
最初の映画は無事でしたが、問題は次の映画にありました。再生すると、すぐに異変が訪れました。
リビングの隅に置かれていた不気味な人形が、まるでこちらを見ているかのように感じました。映画が始まると、その人形が突然、目を開けたように思えたのです。
映像は砂嵐になり、何度も再生し直しても映像が出てきません。友達Bの視線が次第に人形に向かい、彼女は恐怖を感じている様子でした。
不安が募ってきた私たちは、友達Bの部屋に逃げ込み、鍵をかけました。少しでも怖さを和らげようとテレビをつけることにしました。
その時、友達Bが突然言いました。
「ねぇ、後ろに誰かいる…」
彼女の指差す方向には、さっきまで見えなかったはずの人形が立っていました。私はその瞬間、何も見えずただ怯えました。
友達Bの顔が急に青ざめ、彼女は声を震わせました。
「こっちに来てる…」
その言葉が響いた瞬間、ドアノブが激しく揺れ始めました。外にいるのは犬ではないし、誰かがいる気配がしました。
数時間が経ち、静寂が戻った頃、私たちはようやく眠りにつきました。お守りを握りしめて、恐怖を紛らわせようとしました。
翌朝、私は友達Bに言われました。
「昨夜、私の首を絞めたの?」
「冗談だろ!」
「でも、眠ってる時、横にいたよね?」
何が起きたのか分からず、私は急いで帰ることにしました。
その日の夜、私は原因不明の高熱にうなされ、数日間学校を休む羽目に。友達Bも同じように体調を崩し、彼女の母まで高熱に苦しむことになりました。
あの映画が原因だとは思いたくありませんが、あの人形が何かを呼び寄せたのかもしれません。今では、安易にホラー映画を観ることの恐怖を知りました。
これが、私の経験した悪夢の物語です。
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