本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

新着 短編
小さな祠の話
小さな祠の話
新着 短編

小さな祠の話

2時間前
怖い 0
怖くない 0
chat_bubble 0
15 views

3年前の秋の夕暮れ、友人と一緒に海辺でキャンプをしていた時のことだ。

焚き火を囲んで笑い合い、夜が近づくにつれ、海の波音が心地よい静けさをもたらしていた。しかし、崖の縁に立って海を眺めていると、ふと遠くに灯篭が見えた。何か引き寄せられるような感覚がした。

その灯篭は、崖を下った場所にあった。興味をそそられ、私は友人に言った。「ちょっと見に行ってくる。」

友人は心配そうに眉をひそめたが、私はそのまま崖を下り始めた。足元が不安定で、草や岩に足を取られながらも、灯篭が気になって仕方がなかった。

灯篭に近づくにつれて、なんとも言えない異様な雰囲気が漂ってきた。周囲は静まり返っており、風も感じられなかった。灯篭に近づき、手を伸ばすと、何かが視界の端で動いた気がした。その瞬間、私は足を滑らせて崖を転げ落ちてしまった。

幸運にも、下に生えていた木の根元に引っかかり、大事には至らなかったが、心臓がバクバクしていた。何が起きたのか理解できず、ただ震えながら木にしがみついていた。

その後、友人が心配して崖の下まで降りてきた。彼は心配そうに私を見つめ、「お前、何でこんなところに?」と叫んだ。私が灯篭のことを話すと、友人は驚いたように言った。「あれは、地元の人が供養するために建てたものだ。触れない方がいいって言われてるのに…」

その時、私は夢の中で見た光景を思い出した。何度も手を伸ばしていたあの夢。直前にあの灯篭を見つけていたこと、そして崖から落ちた時に掴んだ木の根。すべてが繋がっているように感じた。私が無視した祈りの意味を思い知らされた。以来、海に行くたびに、灯篭の前で無事を祈るようになったのだ。なぜあの時、灯篭に興味を持ったのか、自分でも分からないが、あの経験が私に何かを教えてくれたのだと信じている。

それからは、灯篭を見かけるたびに、いつも手を合わせることにしている。彼女の名前を呼ぶように、静かに祈るのだ。どうか、私を見守っていてほしいと。

1 / 1

後日談:

後日談はまだありません。

アバター 001_001

はじめまして、よろしくお願いします。

投稿数 4
怖い評価 35
閲覧数 1.7k

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(0件)

コメントはまだありません。

0/500

利用規約をよく読んで、同意の上でコメントしてください。

・連続コメントは禁止しておりますが、新規登録・ログインすることで、連続コメントも可能となります。

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.0.247

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

【参加型】投稿企画・タイアップ企画

  • 心霊スポット
  • 意味怖
  • 禍禍女

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

深夜に読むと戻れなくなる長編怪談

読み込み中...