
長編
コピペ ひょうせ 禍人形
匿名 2016年7月10日
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介な存在でもあった。
ちなみにあの家は全くいわくも何もなく、ただ「ひょうせ」が偶然現れただけの場所なのだが、「ひょうせ」が子供を憑り殺そうとした場合、それに対する対抗策があり、「ひょうせ」が最初に現れた場所に結界を作り封じ込め、簡易的な祠をつくって奉ることで殺されるのを防ぐ事ができるらしい。
合宿所から帰る直前、俺達が見たのはその封じ込め作業だったわけだ。
おじさんは続けて。
ただ今回は何かおかしいのだという。
普通祠をつくって奉ればそれで終るはずなのだが、今回はどういうわけだが逃げられてしまって圭介がまた被害に会い、しかも俺のところにまで現れている。
それに、そもそも現れるだけでも珍しい「ひょうせ」が自分達の村とその周辺以外に現れるというのも全く前例がないうえに、「ひょうせ」が前回子供を襲ったのは20年ほど前で
「早すぎる」のだそうな。
ただ、おかしいおかしいといっても現実に起きてしまっているのだから仕方が無い。
俺達は学校で村から来たお坊さんに簡易的な祈祷をしてもらい、お札を貰って君たちはこれで大丈夫だろう、と言われ帰された。
ちなみに圭介に関しては、暫らくお寺で預かって様子を見て、その間にもう一度祠を建てて「ひょうせ」を奉ってみるとの事だった。
学校から帰された俺達は、各々迎えに来ていた親に連れられて帰る予定だったのだが、話し合ってひとまず学校から一番近い俺の家に全員で泊まることにした。
安全と言われていてもやはり不安だし、全員でいたほうが少しは心細く無いと思ったからだった。
その夜、俺達が部屋でゲームしていると
「コン……コン……コン……コン……」
と窓を規則的に叩く音がした。
さっき説明した通り、俺の部屋は車庫の上にあり壁もほぼ垂直なので、よじ登って窓を叩くなどまずできない。
しかも、その窓は昨晩例の子供が覗き込んでいた窓だ……
状況が状況だけに全員が顔をこわばらせていると、健太が強がって
「なんだよ、流石に誰かの悪戯か風のせいだろ?」
とカーテンを開けようとした。
俺は大慌てで健太に事情を話しカーテンをあけるのを踏みとどまらせた。
窓を叩く音はまだ続いている。
博幸が
「やっぱ正体確認したほうがよくね?解らないままのほうが余計こえーよ……」
と言ってきた。
たしかに何かその通りな気がした、なんだか解らないものが一晩中窓を叩いている状況なんてとても耐えら
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- 長かったけど読みやすく怖かったです。南無
- 子供の霊怖いですねブルー
- 面白いねー いいねいいね匿名
- 話が長い!くわはらあゆむ