
長編
コピペ ひょうせ 禍人形
匿名 2016年7月10日
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り寄って来た。
話を聞いていると、どうも村の子供が1人、圭介と同じ症状でいるところを発見されたらしく、これからこっちへつれてくるという。
この寺のお坊さんが俺達に、
「とりあえず後で話をするから、ひとまず君たちはさっきの座敷で待っていてくれ」
というと、大慌てで2人で本堂のほうへと歩いていった。
それから15分ほどすると、ワゴン車がやってきた。
車の中からは、圭介のときと同じように、けたたましい笑い声がする。
車の扉が開き、中から数人の大人と、笑い声を上げる以外身動き一つしない中学生くらいの子供が運び出され、本堂へと連れて行かれた。
暫く本堂の中から、
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
という、笑い声とお経を読む音が聞こえていたが、それも10分くらいで収まり静かになった。
それから更に15分ほどすると、お坊さん2人が俺達のいる座敷に入ってきて、色々と説明し始めた。
さっきの子供のほうは消耗が激しいので、本堂に布団を敷いてそのまま寝かせているらしい。
応援でやって来たお坊さんによると、どうも話を聞いた感じやさっきの子供の様子から見て、幽霊や妖怪のようなものが原因ではなく、何かしらの呪物が原因ではないかという。
特に根拠があるわけではないけれど、感覚的にそう感じるらしい。
そして、呪物の類だとすると、と前置きし、恐らく、祈祷で呪物と君たちの縁を切ってしまえば、なんとかなるのではないかと。
そして、できればその人形も供養してしまいたい、とのことだった。
とりあえずそういう話でまとまったという事で、俺達もそれで解決できるなら早くしてほしいと、話がまとまた。
と、その前に、俺はずっと我慢していたのだがトイレに行きたくなった。
事情を話し、「でも一人じゃなぁ……」と思っていると、他のやつも全員我慢していたらしく、結局6人で連れションすることになった。
トイレからの帰り道、本堂へ続く廊下を歩いていると、どこからか
「ホホホ……ホホホ……ホホホ……」
という、例の抑揚の無い声が聞こえてきた。
場所は分からないが、あれがすぐ近くにいるようだ……
高広が「近くにいるよな……」というと、克也が「かなり近いぞ、やばくね?」と返した。
たしかにかなり近い。
でも姿は見えない。
すると最後尾にいた圭介と博幸が
「やばい、早く本堂に逃げろ!」
と、窓の上のほうを指差し
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- 長かったけど読みやすく怖かったです。南無
- 子供の霊怖いですねブルー
- 面白いねー いいねいいね匿名
- 話が長い!くわはらあゆむ