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中編

天国に行った祖母と犬

しゅう 2020年5月26日
怖い 262
怖くない 220
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突然ですが、去年の夏に祖母が亡くなりました。 共働きしていた両親の代わりに幼少期などほぼ祖母が育ててくれたと言っても、過言でもありません。 その祖母が、7月に腹部大動脈瘤で突然亡くなってしまいました。 私は実家を離れていたのですが、その時期は職場から実家を行ったりきたりと暫くはバタバタと葬儀や死後事務で忙しく過ごしました。 しばらくして落ち着いたあたりに、今度は実家で飼っていた秋田犬、チビ(仮名)が15歳と老犬だけれど元気だったのですが、ここにきて体調を崩し歩けなくなってしまいました。 再び、職場と実家の行き来が始まり、父や母と私で交代で世話をしていましたが去年の年末この世を去りました。 少し時間が空いたとはいえ立て続けのことで心身共に疲れが出ていましたが、私は実家から少し離れたところに住んでいたのでそこに戻りました。 そんな時、不思議な夢を見ました。 私は気づくと実家のリビングにいたのです。 あれ、なんでこんな所にいるんだろうと思ったのですが、リビングのテーブルを見るとかつて祖母が作ってくれていた料理があったのです。 夢なのですが、その時は分からず匂いもしました。 なんで、おばあちゃんの料理が??と思い祖父に「ねぇ、これどうしたの?」と聞くと「おばあちゃんに作り方を聞いたんだ」と言いました。 おばあちゃんは死んだんだよ?と混乱していると、私のすぐ隣に祖母がいたのです。 怖さはなく、あれ?いたの?という不思議な感覚を覚えています。 おばあちゃんは昔のように「もう、おじいちゃんがね、どうしても私の料理が食べたいってうるさいから、作り方教えたのよ」と笑っていました。 状況が飲めていな私からでた言葉は 「チビに会えた??」 もちろん、祖母はチビが死んだ時にはもう亡くなっていたのでそのことは知りません。けれど、私がそう言うと明るい笑顔で「会えたよ、ありがとう」といってくれたのです。 その瞬間でした。 目の前に、青空と草原が広がりその中心でかつて若く元気だった時のようにチビが祖母にじゃれついてるのです。 ハッとしたときにはもうその光景はなく 「でもねぇ、チビはハナコ(仮名)の所にも行かなくちゃってすぐ行っちゃったのよ」 そう言い残して私は目が覚めました。 そして、その話を父と母にした時、また不思議なことがあったのです。 まず、ハナコは祖母が子供の頃に飼っていた柴犬の名前で私は知りませんでした。 母に夢の話をした時に、なんでその名前を知ってるのかと驚かれました。 そして、私が夢を見る前までの話です。 父が寝室で休んでいると、扉をカリカリ引っ掻いたり、ベッドの上を何かが歩いたりそんなことが続いたそうです。 もともと、父は怖い話とかが苦手で幽霊はもってのほかなのですが、それは怖くなくむしろ(チビがきた?)と思ったそうです。 扉をカリカリはチビが外に出たい時の音、ベッドの上にはよく乗っかっていたので重さが同じだったと言っていました。 そして、私が夢を見たその時からその現象は無くなったそうです。 偶然かもしれません。 ただの夢なのかも知れません。 でも、私たち家族は天国でおばあちゃんはチビに会えたかなぁ?と話していたので おばあちゃんが教えに来てくれたのだと信じています。

後日談:

  • 誤字脱字あったらすみません。 あれから、実家でのチビの気配?や物音は全くなく、私はたまに夢にチビがでてきてくれてます。

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