
中編
祖母から聞いた本当にあった怖い話
匿名 2017年3月5日
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私の祖母の両親……私からみれば曽祖父母にまつわる話です。
曽祖父母の内、曽祖母があまり詳しくは聞いてないのですが、若くして病気で亡くなりました。
葬儀を終えて、曽祖父は仏壇に手を合わせ、言ったそうです。
「七年後に迎えにいくからね」と。
それから何年かして、曽祖父母が結婚し
祖母やその兄弟達を早く産んだ為に、祖母やその兄弟達も自立していきました。
故に曽祖父は二階建ての木造家屋に一人暮らしを始めたのですが、暫くしてある奇妙なことが起こったと祖母は曽祖父から聞いたのだそうです。
それは夜な夜な、誰かが階段を登ってくる足音が聞こえる、というものでした。
因みに曽祖父は二階で寝てたらしいです。
その足音は曽祖父の寝ている部屋の前まで来るが、部屋に入って来ることはなかったそうです。
さらに奇妙なことに、曽祖父の寝ている部屋への入り口は襖で、本来なら月明かりに照らされ、足音の主の影が見えるはずです。
しかし、足音だけして影は見えなかった。
怖がっていたどうかとかは聞いてないのですが、それから暫くしてでした。
曽祖父が交通事故で亡くなったのです。
夜中に外出し、大量に酒を飲んで酔ってフラフラになったところを車に轢かれたそうです。
しかし、違和感がありました。
祖母が言うに、曽祖父は夜中には絶対に外出しない人でした。
ただ一つだけ例外で夜中に外出することはありました。
それは家族に誘われた時。
しかし祖母もその兄弟達も一人として曽祖父を外に誘ってなどいない。
祖母もその兄弟達も曽祖父の最期の瞬間を知らなかったことが何よりの証拠と祖母は言った。
だとしたら、誰が曽祖父を夜道に引っ張りだし、酒を大量に飲ませて事故死させたのか?
それを考えた時、祖母は背筋が凍ったらしい。
曽祖父が死の数日前から言っていた影のない足音もあるが、それ以上に決定的なことがあった。
曽祖父が死んだのは、曽祖父が曽祖母の仏壇に呟いた時から、ちょうど七年後だった。
きっと曽祖母が曽祖父をあの世に連れていったんじゃないかと祖母は本当に真剣な顔でいった。
そこに嘘はないと様子から私はわかった。
何より、今までで3回はその話をしてきたのだ。
冗談にしては悪趣味だし、祖母はそんな冗談を言わない。
私は今、語る祖母の顔を思い出し、鳥肌がたちながらも、書いています。
また、祖母が話す不思議な話や怖い話は他にもあります。
ある日祖母が咳が止まらなくなったらしいですが、なくなった曽祖母の夢を見た後に、起きて気付いたら咳がピタリと止まってたらしいです。
また、数日前の話ですが祖母が一人でトイレに行って帰ってきた後に、どこかでバイブがが鳴ってるのに気づいた。
そしてその音源はケータイ電話だった。
しかしここからが怖い話。
ケータイ電話に電話がかかってきたならまだわかる。
だが、その逆だった。
祖母のケータイが私の従兄弟にあたる人に電話をかけていたのだ。
祖母はトイレに行っていてケータイで電話をかけた覚えはない。
認知症かなんかではない?と指摘されても、祖母はまだ認知症の持病は持ち合わせてない。
すると、誰かが祖母がトイレに行ってる間にケータイで電話をかけたとしか思えない。
すると祖母の家に誰かが……。
祖母は笑って話しましたが、私は笑えませんでした。
また、私についても祖母は幼い頃に霊感があったといいました。
私が幼い頃にどこか一点を見つめていたり、一人で虚空に何か話していたのだそうです。
私も何者かの気配を感じて見てみるが、誰もいなかったり、金縛りで黒い影が頭上にいるのを見たり、私が前に投稿したカイセンシヨウチュウというもののようなことがあったり……。
と身に覚えのあることがあったので、反論することはできなかった。
それらのことから、私はこの世には幽霊やお化けがいると本気で信じています。
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