
長編
コピペ カン、カン
匿名 4日前
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「ガチャ」誰かが電話を取りました。私は息を呑んだ。耐え難い瞬間。
「もしもし、どなたですか」
その声は母だった。その穏やかな声を聞いて私は少しほっとしました・・・
が、この時、一瞬でも安心してしまった私は愚かでした。
「もしもし、お母さん?」
「あら、どうしたの。今日は随分と遅いじゃない。何かあったの?」
私の手は再び震え始めました。手だけじゃない。
足もガクガク震え出して、立っているのがやっとだった。
あまりにもおかしいです。
いくら冷静さを失っていた私でも、この異常には気付きました。
「なんで・・・お母さ・・・」
「え?なんでって何が・・・ちょっと、大丈夫?本当にどうしたの?」
お母さんが、今、こうやって電話に出れるはずはない。
私の家には居間にしか電話がないのです。
さっき居間にいたのはお母さんではなく、あのバケモノだったのに。
なのにどうして、この人は平然と電話に出ているのだろう。
それに。今日は随分と遅いじゃない、と。
まるで最初から今までずっと家にいたかのような言い方。
私は、電話の向こうで何気なく私と話をしている人物が、
得体の知れないもののようにしか思えなかった。
そして、乾ききった口から、何とかしぼって出した声がこれだった。
「あなたは、誰なの?」
「え?誰って・・・」
少しの間を置いて、返事が聞こえた。
「あなたのお母さんよ。ふふふ」
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- 最初は面白かったけどお姉さんがその女の顔を見た後の展開がちょっと微妙かも…そこがちゃんとしてれば最後まで怖かった。まりつき
- お母さんには見えてないだけかもしれない しかもこの話後日談がありますけどそれは載せないんですか?ゆかり
- あははは真実を知る者
- まるで最初から今までずっと家にいたかのような言い方?よー分からん?オカルト
- その後は?!うんこりん
- 読んだことあるまい
- 上手い!薩摩隼人