
さっき、12月の「体育館の巨大サンタクロース」を書き込んだ、大学1年の俺だ。
あの学校の土地は、年が明けた冬休み中の1月になっても、さらに次元の違う絶望で俺たちをへし折りにきた。
12月の怪談のあと、冬休みに入って学校は完全に機能が停止していた。1月上旬のある日、俺たちあの8月の『カラダ探し』を共に生き延びた同じ学年の6人(俺、男子3人、女子3人)は、部活の自主練の集まりで、誰もいない極寒の無人校舎へと集まっていた。
先生も生徒も一人もいない、静まり返った冬の教室。そこで俺たちは、本当に軽い気持ちで、ある「絶対にやってはいけない遊び」を始めてしまったんだ。
今回は、あの6人が再び絶望のどん底に叩き落とされた冬休みの教室での『コックリさん』の記憶をここに詳しく吐き出させてほしい。
1月上旬の冬休み、昼下がりのことだった。
暖房も入らず、息が真っ白になるほど冷え切った誰もいない教室で、俺たち6人は机を突き合わせ、暇つぶし半分、そして「あの8月の怪異の正体って何だったんだろうな」という好奇心から、1枚の白い紙を広げた。
紙には、ペンで描いた鳥居のマーク、「はい」「いいえ」、そして五十音の文字。
その中央に、10円玉を置いた。
「おいおい、マジでやるのかよ」なんて笑いながらも、俺たち6人はそれぞれの右手の人差し指を、中央の10円玉の上にそっと重ね合わせた。
「コックリさん、コックリさん、おいでください。おいでになりましたら『はい』へお進みください」
誰かが冗談めかして言った、その直後だった。
ガタガタガタッ……!!!
教室の窓ガラスが一斉に激しく鳴り響き、それと同時に、誰も力を入れていないはずの10円玉が、氷のように冷たくなったかと思うと、【ものすごい力で生き物のように激しく動き出した】んだ。
10円玉は迷うことなく、紙の上の『はい』の文字へと滑っていった。
本当にコックリさんが来た。
その場の空気が一瞬で凍りつき、女子の一人が短い悲鳴をあげた。
「おい、誰か力入れて引っ張ってんだろ!?」と男子が焦って声を荒らげるが、全員の指はカタカタと震えている。
俺は恐怖を抑えながら、「コックリさん、あなたは誰ですか」と問いかけた。
すると、10円玉は尋常じゃないスピードで文字の上を円を描くように滑り、次々と文字を指し示していった。
【お・ま・え・ら・全・員・呪・い・殺・す】
浮かび上がった最悪な言葉に、全員の顔から血の気が引いた。
「やめよう! 早く終わらせて!」
後日談:
- 俺たちは急いで紙を破り捨て、10円玉を学校の敷地外の遠くの自動販売機に投げ込んで、逃げるように解散した。 冬休みが明けて3学期が始まってからも、俺たち6人はあの教室の出来事について、他のクラスの奴らには一切話さなかった。 どうせ話したところで、信じてもらえるわけがないからだ。 【噂すら誰も聞いたことがない、俺たち6人だけが引きずり込んだ未知の禁忌】だった。 だけど、あれは絶対にただのオカルト遊びなんかじゃない。 なぜなら、あの怪談があってから大学1年になった今でも、俺たち6人は【10円玉や硬貨を触ろうとすると、あの時指が吸い付いた右手の指先が急に氷のように冷たくなり、人差し指の第一関節がガタガタと震え出して止まらなくなる】んだ。 特に冬休み中の1月になると、あの静まり返った無人の教室の空気と、文字盤に浮かび上がった「全員呪い殺す」という文字がフラッシュバックして、冷や汗が止まらなくなる。 あの時、俺たちの魂の指先は、今でもあの無人の校舎の机に張り付いたままなのかもしれない。 これが、1月。冬休みの教室で、俺たち6人が体験した9回目の怪談だ。 これでようやく、本当に高1の不気味な1年間が終わる。そう思っていた俺の前に、2月、あの学校でさらに逃げ場のない最悪の精神攻撃「怪談」が待っていた 次は、2月だ。
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