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短編

小さな世界

匿名 2日前
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怖くない 32
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某有名遊園地の「小さな世界」という意味の乗り物。 ほとんどの人は乗ったことあると思う。 私が小学5年生のとき両親と3年生の妹とこの遊園地に来ていた。 開校記念日の平日に来たためかなり空いていて、たくさんのアトラクションに乗れた。 閉店間際の時間になり、私と妹は 「空いている時間だし、もう一つ乗りたい。」 と言ったが、母や父は会社とかに持って行くお土産を選んでいるらしく、私たちは駄々をこねるだけだった。 しばらくすると母は、 「一つだけなら乗ってきていいよ。必ずここに戻ってきてね。」 と言い、私は「小さな世界」に行くことを告げると、妹とともに乗りに行った。 船の着く乗り場に着くと、平日の閉店間際のためか私たち以外に誰もいなかった。 私たちはラッキーと思い、アトラクションの船に乗り込んだ。 妹と2人だけだったが、特に不審がられることもなく乗せてくれた。 そしていつものように、沢山のお人形が歌い・踊る小さな世界を楽しむ私たち。 2人だけで少し心細い感じもしたが、楽しい音楽に私たちは楽しんでいた。 そして半分が過ぎたあたりでのこと。 突然、音楽が一斉に消えて辺りが少し暗くなった。 何か電気の不具合でも起きたか。 暗闇ではなく、閉店後のように微妙に薄暗い状態だった。 船は止まることなく、水の音とともに延々と進んでいた。 さらに、人形の口や手足が動いていた。 薄暗い中で人形だけが微妙な動作音とともに動いている状態。 音楽も消えた暗い部屋で、薄暗い水路を進む船、無機質に動いている人形は非常に不気味だった。 残りは半分程だったが、とても長く感じた。 私と妹は黙ったまま下を向いたり、妹は今にも泣きそうな顔をしていた。 そしてゴールに着いたときは、とても安心した。 なぜか船着場にキャストがいなかった。 私たちは船から降りて、逃げるように走り両親の元へ帰った。 そのことを帰りの車の中で話しても、母は 「またまたぁ!」 と笑って本気にしなかった。 私と妹はときどき変な冗談を言うこともあったので、信じてもらえなかったのかも知れない。 ただ、父だけはバックミラーで私たちの顔を見ながら真剣な目をしていた。 その理由は父にあとで聞いても教えてくれなかった。

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  • 私も乗った事あるので、想像したらそれはそれはとても恐怖だと思います。お父様には何か分かる事がありそうですね。
    うんこりん
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