短編
妹の高校卒業式の夜、両親から告げられた真実

俺には2才年下の妹がいた。
妹は可愛くて勉強も運動もできる素敵な女の子だった。
それに対して、俺は妹とは顔も全然似てないし、何をやらせても冴えないダメな男だった。
「妹さんはあんなにいい子なのに、お兄ちゃんはね・・」
と、友達や近所のママからヒソヒソ言われていたものだった。
・・・
俺の成人式も過ぎて、妹も高校の卒業式の夜。
俺たちは、両親に居間に呼び出された。
そして、父は俺たちに
「お前たちは、本当の兄妹ではない。」
と言った。
俺はやっぱりなと思った。
小さい頃から優秀な妹ばかり可愛がられているように感じていた俺は、妹が実の子で、俺は養子か何かだろうと思っていた。
だが、父が言うには
「俺が父の実子、妹が母の実子」
で、父と母は再婚者同士だと言う。
つまり俺と妹、母と俺、父と妹は血の繋がりがない。
俺は驚きと言うよりは意外だった。
父はやたら俺に厳しかったのに。
いや、実子故の厳しさだろうか。
ふと妹を見ると、ショックだったのか顔を真っ赤にして泣いていた。
いつも明るい妹のこんな顔を見るのは珍しかった。
そのあと、両親とはこれからどうするのかとか将来のことをしばらく話していた。
勿論縁がないからといって、これまでの生活が無くなる訳でもない。
一通り話が終わると、俺たちは自室に戻って行ったが、その日はショック過ぎてほとんど眠れなかった。
明日から、両親や妹とどう接していけばいいのか。
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