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長編

こっちじゃない

匿名 3日前
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ばあさんはそのまま降りて行った。変な駅に変なおばあさんがいて不思議な気持ちだった。駅が遠ざかるにつれていつもの風景に戻っていった。そしてその後、予定通りS駅に止まったこともあり、あの駅は一体なんだったのだろうと考えていると俺が降りるK駅に着いた。K駅から家までは2キロ程度で、いつもなら自転車だが、あいにくの雨のため徒歩で帰宅することにした。田舎は街灯が少なく、ぽつりぽつりとある程度で、22時も過ぎているため信号も点滅し、人も車も通っていなかった。これが普通であるため、俺にとっていつものように帰るだけだった。だが、今日はいつもと違う感覚、とりわけ圧迫されるような感覚だったと思う。今だとわかる表現だが、高速道路のトンネルで後ろにトラックがぴったりつけられてるような感覚に似ていた。ふと後ろを振り向くと同じA高校の制服を着た女子生徒がいた。いたことに驚いたのだと思うが、それより嫌悪感の方が強かった。いわゆる知らない人が同じ帰り道で早くどっかいかないかという、あの気持ちだ。俺は歩みを早めて先に進んだ。しかし、一向に嫌悪感が止まらない。街灯のある所で振り向くとやはり女子生徒がいた。そこであることに気が付く。その女子生徒はいつ見ても後ろ向きなのである。後ろ向きで歩くような危篤なJKはいないだろうし、さらに嫌悪感を増幅させるのは荷物がないことでだった。そもそも後ろ向きと考えたのが、髪が首のところまでかかっていて耳のような位置が正面とは逆向きだったからだ。しかし、それ以外の要素(手の向きや足の向き)などはなぜか覚えていない。意識は女子生徒の顔面部分周辺に固定されていると言ってもよい。とにかく後ろ向きだと考えていた。変過ぎて怖いというより、嫌悪感に刺されるようだった。そのまま歩くとこ1キロくらい。あと半分で家に着くだろうというとこでさすがに俺も焦り始めた。この道を通るA高校の生徒は俺だけのはずだったからである。そもそも俺の地域からはA高校のような進学校に行く人数は限られており、特に俺の家は中学の地域の端に位置するため、A高校の生徒はおろか、高校生自体がこの道を使うことはないはずなのだ。それに今まで同じ電車でも見たことがないのだからもっと早くに気付くべきだったと後悔した。しかし、俺は意を決して振り向く。振り向くとやはり女子生徒がいた。何かを言おうとすると、ふとあのおばあさんの言葉が過り、そのように話そうと考えた。さらに、おばあさんの言

後日談:

  • たまたま見たYouTubeのきさらぎ駅の話を機に、「あ、俺もそういう経験あるわ!」と数年越しに思い出しました。それにしても、100%実話が私の経験上に存在するとなると、今さらながら興奮しますね!それに、あのときのおばあさんに世話をした覚えもないので、きっと祖父や同じ名字の親戚が良いことをしたのかもしれませんね。良いことはしておくものですね。 追伸 それ以来、特段霊を見たり感じたりということはありません。怖い話を子守唄に聞いて寝られるほどですから笑 それはさておき、2021年5月に母校に教育実習に行くことになりました。もう一度現場のトイレや部室を確認してこようと思います。そして、帰りの電車では今度は目を開けて見てみることにしましょう。

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    小荒井雨
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