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長編

こっちじゃない

匿名 3日前
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っていた「I町」のことも理解ができ、脳内で補完しながら話しかけた。「I町」とは俺の住むT町とは駅を出て反対方向にある町のことである。(当時は俺も方言があったため訳して書かせてもらう) 「あの、あなたはこっち(地域)の人じゃないですよね?I町は反対方向だからすぐに引き返して下さい。こっちに来てはいけません。早く帰りなさい。」 初対面に何を言ってるのかさっぱりだったし、言っている意味も俺自身分かっていなかったのだが、とにかくこの嫌悪感から逃れたかった。どうか聞き分けてくれと心で願っていると、その女子生徒はなにも言わずに反対方向に進んでいった。歩いて行ったという表現を使わないのは、足に注意が行かず、本当に頭も体も揺れることなく俺の視界から消えていったからだ。 なんとかおれは家に帰ることができ、家に帰って祖母が起きていたため、今日あったことを順を追って説明しようと高校で見た自殺した女子生徒の幽霊の話をすると・・・ 「ああ、自殺した女子生徒な、I町の人なんだと」 この言葉を聞いた瞬間、全てが繋がった気がした。幽霊を見た俺に、その幽霊が家に帰ろうとしてついてきていたのではないだろうかと。 おそらくあの謎の駅も、憑かれた俺だけが見られるあの世の駅だったのだろう。それにしてもあのおばあさんには感謝しなければなるまい。もし、俺の祖父か同じ苗字の親戚か誰かが良いことをしていなければ、何も知らない俺はきっとあの幽霊を家に連れ帰ってきてしまっていたのだから。 あのおばあさんも、幽霊なのだと考えがえるとS駅の前には幽霊が停車する駅があるのかもしれない。そうだとするとおばあさんの言っていた「この汽車にはいろんなのが乗っている」とは、帰りのあの電車には我々だけではない、「何か」が乗っているのかもしれないと今なら気付けた、少し昔の話である。

後日談:

  • たまたま見たYouTubeのきさらぎ駅の話を機に、「あ、俺もそういう経験あるわ!」と数年越しに思い出しました。それにしても、100%実話が私の経験上に存在するとなると、今さらながら興奮しますね!それに、あのときのおばあさんに世話をした覚えもないので、きっと祖父や同じ名字の親戚が良いことをしたのかもしれませんね。良いことはしておくものですね。 追伸 それ以来、特段霊を見たり感じたりということはありません。怖い話を子守唄に聞いて寝られるほどですから笑 それはさておき、2021年5月に母校に教育実習に行くことになりました。もう一度現場のトイレや部室を確認してこようと思います。そして、帰りの電車では今度は目を開けて見てみることにしましょう。

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    小荒井雨
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