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長編

こっちじゃない

匿名 3日前
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まま角を曲がって行ったのを見て、勢いもそのままに渡り廊下を通り抜けようとした。すると、渡り廊下の出口の扉が開かなくなっていた。鍵がかかっていたのである。 「おかしいな、さっき女子が出たはずなのに…」 「すぐに閉めちゃったのかも。反対周りで行くしかないな。戻るか。」 「ちぇー、入り口は閉めてないのにこっちだけ閉めるなんて変なやつー」 こんな感じで愚痴っていたが、仲間の一人が何かに気がついたようだった。 「おい、さっきの女子どっから出てきた?」 この言葉にはみんなも首をかしげた。女子を見かけたのは校舎に入ったときで、突き当たりには階段と部室しかないのである。俺たちが見たのは、女子がまっすぐ渡り廊下に出たとこである。なんの話なのかと考えていると、友人の言わんとしていることがわかってしまった。 「女子出てきたとこって、吹奏楽部の部室じゃね?」 文系部の部室は運動部とは違い校舎内に部室があり、その女子はあたかも階段下のその部室から出てきたようにしか見えなかったということになるのである。加えて友人はこうも付け加えた。 「そして、女子が渡り廊下出て曲がったとこにあるのって…あのトイレだよな。」 この言葉で全員が凍りついた。そんなまさかと思い、全員で一斉にその女子を見つけるためにダッシュで反対周りの道に向かい追いかけた。鍵を持っていれば職員室方面へ、そのまま帰るかどこかに行くにしても場所が限られるため二方面しか探す場所はないはずだった。しかし、その女子生徒はついぞ見つかることはなかった。玄関にも鍵が掛けられているし、職員室にも生徒はいなかった。俺たちは幽霊を見たのだと青ざめた。 翌日、吹奏楽部の友人に確認を取るため、「昨日何時まで部活してた?」と聞いたところ、「昨日は部活自体なかったよ。」と言われてしまい、俺は、俺たちは自殺した吹奏楽部の女子生徒の霊を見てしまったのだと確信した。 話は戻って、なぜ俺が駅の話をしたかについて語ろうと思う。幽霊を見た俺たちは怖さ半分と、レアな体験をしてしまったという高揚感半分という感じで、その後解散した。俺は友人たちとは違い電車通学のため駅に向かった。田舎のため、部活終わりすぐに電車が来るなんて贅沢はなかった。そのため疲れと空腹で眠くなりながらも勉強して待っているのが日課だった。電車が来るのが夜9時過ぎでそれから帰るので電車ではいつも寝ていた。い

後日談:

  • たまたま見たYouTubeのきさらぎ駅の話を機に、「あ、俺もそういう経験あるわ!」と数年越しに思い出しました。それにしても、100%実話が私の経験上に存在するとなると、今さらながら興奮しますね!それに、あのときのおばあさんに世話をした覚えもないので、きっと祖父や同じ名字の親戚が良いことをしたのかもしれませんね。良いことはしておくものですね。 追伸 それ以来、特段霊を見たり感じたりということはありません。怖い話を子守唄に聞いて寝られるほどですから笑 それはさておき、2021年5月に母校に教育実習に行くことになりました。もう一度現場のトイレや部室を確認してこようと思います。そして、帰りの電車では今度は目を開けて見てみることにしましょう。

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    小荒井雨
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