
赤羽山の廃校は、過去に多くの生徒たちが通った場所で、今では廃墟と化している。友人たちと共にここを訪れたのは、単なる肝試しのためだった。かつての教室は、古びた黒板や崩れかけた机で埋め尽くされ、まるで時間が止まったかのようだった。
この学校が心霊スポットとして知られる理由は、ある教師が生徒の前で自ら命を絶ったという噂があるからだ。彼はその日、授業中に突然精神的な不調に襲われ、教室の中で自ら命を絶ってしまったのだ。その瞬間、生徒たちは恐怖と混乱に包まれ、教室は一瞬にして地獄と化した。
学校に伝わる伝説によれば、その教師の霊は未だにこの校舎を彷徨っており、特に黒板の前で目撃されることが多いという。友人たちと教室の奥に進んでいくと、突然、背後から誰かの囁き声が聞こえた。「帰れ…」と。
皆は一瞬息を呑んだが、恐怖を振り払うように笑い合った。そんな中、私はある教室の黒板に目を奪われた。黒板には、かつての授業の名残があり、何かが書かれている。
近づいてみると、そこには「死ぬな」とだけ書かれていた。その不気味な言葉に、友人たちも次第に興奮を覚え恐れ始めた。しかし、誰かがその黒板を擦ってみると、下からは赤い文字が浮かび上がってきた。「ここで待つ」と。
その瞬間、友人の一人が叫んだ。彼は黒板の影から何かが出てくるのを見たと言った。急いで外に逃げ出し、全員が校舎から出ると、彼の目の前に立っていたのは、白い服を着た教師の霊だった。
彼はそのまま消えていったが、私たちは何か不気味なものがその場に残っていることを感じた。帰り道、廃校を見上げると、窓の一つが突然開き、黒板の文字が風に揺れているのが見えた。友人たちはその瞬間、恐怖で叫び声を上げ、そのまま逃げ出した。
それ以来、私たちの間では、あの教師の霊が肝試しに来た人々を導く存在になるのではないかと噂されるようになった。そして、あの黒板の文字は今でも誰かを待ち続けているのかもしれない。私自身はあの場所から帰る途中、ふと見た山の中腹に並んでいた古びた靴を思い出し、ゾッとした。その靴は、まるで誰かが待っているかのように見えた。
本音を言えば、幽霊よりも雪崩の方が怖いと、地元の人々は皆口を揃えて言う。だが、あの廃校の恐怖は、そんなことを忘れさせるには十分すぎるものであった。
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