
短編
同僚の赤ちゃん
匿名 2日前
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私の会社の同僚が、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いてお披露目に来ました。
真っ白なお包みに包まれた赤ちゃんを抱いて微笑む同僚は、もうすっかり母の顔です。
「出産おめでとう!赤ちゃん見せて。」
「うん、女の子なんだ。」
そう言って同僚はクルッとお包みごとこちらに向けました。
う、うわぁー!
私は思わず悲鳴を上げてしまいました。
のっぺらぼう?
とっさにそう思ったのですが、お包みは空っぽなのです。
同僚は大切そうに空っぽのお包みを抱き、微笑んでいます。
私は昼間の陽気に誘われて、つい会社のデスクでうたた寝をしていました。
夢でよかったと思ったのですが、それから1週間ばかりして同僚から電話がありました。
流産だったと泣いていました。
偶然の一致だとは思うのですが…
私は度々、現実を暗示しているような夢を見ます。
後日談:
- 生まれてこられるのって奇跡なんですね。今を噛み締めながら生きていかねばなりませんね。
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