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長編
嫉妬深い彼女
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嫉妬深い彼女

2016年9月16日
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やさしい人だったが、妙にネガティブでさびしがり屋だった。

本格的に付き合いだして、はじめて彼女の異常さに気付いた。

俺の携帯がなるたびに、誰からなのか何の話だったか、執拗に問い詰める。

休日には、必ず自分と一緒にいるように強制。

やむをえない仕事などの理由で一緒にいられない時は、それこそ十分おきに連絡が来る。

とにかく俺の行動のすべてを管理したがった。

また、自分以外の女性と俺が会話するのを一切認めない。近所の人に挨拶もさせない。

レストランとかでも、店員が女性のときは必ず彼女が注文をとった。

仲のよかった姉が急に連絡してこなくなったのも、彼女がさまざまな嫌がらせをしていたからだと知った。

さすがにやばいと思って、彼女の実家に相談してみたが、

「うちの子は、前の男にふられてからだんだんおかしくなった。

あなたと付き合うようになって(あれでも)だいぶ落ち着いた。

少々変なところもあるが、かわいそうだから見逃してほしい」

言外に、これ以上娘がおかしくなるようなことをするな(分かれるな)といってきた。

警察にいる友人にも相談してみたが、警察は色恋沙汰には、死人でも出ない限り関わろうとしないらしい。

920 :本当にあった怖い名無し:2005/11/15(火) 22:31:07 ID:dIaNEQr40

しかし、さすがにこれ以上面倒も見切れない。話し合うにも言葉が尽きた。

これ以上一緒にいると俺が狂う。

彼女のマンションに行き、できる限り穏やかに遠回りに別れ話を持ち出してみた。

とたんに人とは思えぬ形相で、めちゃくちゃに俺につかみかかる彼女。

必死で抑えつつ説得を試みるも、執拗に俺の眼球を引っかこうとするさまに恐怖をおぼえ突き飛ばす。

思いっきり転んだ彼女は、飛び起きながら台所に走りこむ。

今までに感じたこともない悪寒を覚え、彼女が台所にいるうちに、靴を残して彼女の部屋を飛び出した。

エレベーターをそわそわしながら待ってると、彼女がドアをぶち破るように部屋から出てきた。

裸足で、手には包丁を持っている。それだけ確認して、来ないエレベーターを見限り階段に走る。

マンションの階段を転がり落ちるようなスピードで駆け下りるが、追いすがる彼女の声を引き離せない。

一階正面ゲートから駐車場に着くより早く彼女が追いついてくる。

必死で走っている耳に彼女の荒い息が聞こえてくる。

逃げ切れないと判断して、ぎりぎりまで彼女が追いすがってきたところで、急にしゃがみこんで足を払った。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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