本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

新着 中編
職場の異空間の話
職場の異空間の話
新着 中編

職場の異空間の話

20時間前
怖い 0
怖くない 2
chat_bubble 0
147 views

私が勤めている病院には、井上医師という少し変わった方がいる。

彼は年齢が40代半ばで、いつも穏やかな笑顔を浮かべているが、周囲からはどこか避けられ気味だった。 それは、井上医師が時折、不自然に間がずれてしまうからだ。

例えば、患者の呼びかけに対する返答が遅れたり、他の医療スタッフが話しているのに、突然別の話題を持ち出したりすることがあった。周囲のスタッフは、彼を疎ましく思うこともあったが、私は特に気にしなかった。

ある日の夜勤、休憩室で彼と一緒になった。外は氷点下の冷たい風が吹き荒れていた。私はタバコを吸いながら窓の外を見ていた。

「井上医師、夜勤お疲れ様です。」と声をかけると、5秒後に彼が返事をした。

「お疲れ様です。今日は静かですね。」

「そうですね、早くこの夜が終わってほしいです。」と会話を交わした後、私は休憩室を出ようとした。

その時、ふと振り返ると、井上医師は私がいないのに、何か一人で話していた。彼はまるで誰かと会話をしているかのようだった。それを見た瞬間、背筋が寒くなった。

次の日、全体朝礼の日だった。私は夜勤明けでボーッとしていたが、井上医師の姿が目に入った。彼は他の医師たちが前を向いているのに、横を向いて何かを見つめていた。体は正面を向いているが、顔だけが斜めを向いているのだ。

その瞬間、あまりにも異様な光景に心臓が凍りついた。井上医師が見ている世界と、私たちが見ている世界が明らかにずれていることを感じた。周囲のスタッフは彼を避けるように距離を取っている。私たちが感じる音や視覚が、井上医師には違った形で届いているのかもしれない。

もう一度、彼に何かを渡す機会があった。その日、休憩室で「井上医師、これを渡しておいてほしいものがあります。」と声をかけると、彼はいつものように優しい笑顔を浮かべた。

「ありがとう、持っていきますね。」と答えた後、急に「仕事が終わったら、渡しますよ。」と続けた。私はその言葉に戸惑ったが、会話はスムーズに続いた。

数日後、私は勇気を振り絞って聞いてみた。「井上医師、あなたは周りの人と少しずれていますよね?それに気づいていますか?」

彼は静かに頷き、目に不思議な光を宿して答えた。「はい、わざとそうしています。私の見ている世界は、一般の人たちとは違うのです。」

1 / 2

後日談:

後日談はまだありません。

アバター 001_001

はじめまして、よろしくお願いします。

投稿数 2
怖い評価 9
閲覧数 494

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(0件)

コメントはまだありません。

0/500

利用規約をよく読んで、同意の上でコメントしてください。

・連続コメントは禁止しておりますが、新規登録・ログインすることで、連続コメントも可能となります。

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.2.151

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

【参加型】投稿企画・タイアップ企画

  • 心霊スポット
  • 意味怖
  • 禍禍女

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

深夜に読むと戻れなくなる長編怪談

読み込み中...