
長編
一番ダメなこと
テツ 4日前
chat_bubble 27
67,037 views
ァン』と泣きながら拒みました。
拒んでいる途中で私は急に黙り込み車の奥へと一目散に逃げ込みました。
何故そんな唐突な行動に出たか、それは私をドアから抱え出そうと躍起になっている父の肩越しから、白く輝いた人の姿が見えたからです。
幽霊だと確信した私は、絶対に外に出たくありませんでしたが大人の力にはかないません。
結局置いていかれることになりました。
置いていかれた後私は恐怖のあまり叫び続け、ずっと助けを求めていました。『あの白いのが来る。いやだ!助けて!パパ!』と。
叫んでいると、自分が座っている場所の真上で大きな音がしました。大きなもので何かにぶつかったような音です。猶更怖くなった私は黙り込み、上を見ないように膝を抱え、ただただ震えることしかできませんでした。
一刻すぎても帰ってこない父に諦め絶望していると、下道に降りる方の道路から全身真っ白のタキシード姿でハットを被ったおじさんが歩いてきました。
私の前に立つと身を屈めながら『どうした少年、お父さんとお母さんは?』と言いました。
首を横に降ると
『悪いことしたな?笑
次はちゃんと帰るんやぞ。待っとれ、お父さん呼んで来たるから』と頭をガシガシと撫でなから言いました。
そして、彼は消えていました。
幽霊だとわかりましたが、なにか怖がる必要は無いんだ、と思ってそこから先はじっと、父が来るのを待っていました。
ものの2分もしないうちに、いつもの父の運転のしかたでは無い車が、自分がいた広場に急停車しました。
車から飛び出てきた父は、広場に目を向けると聞いたことも無い怒号で『かい!かい!おるか!どこや!』と叫んでいました。
普通に歩み寄った私を父は抱きかかえ車に乗せました。
すると突然『なんかされんかったか⁉︎ 大丈夫か? どこも怪我してへんか⁉︎』
と立て続けに聞かれました。
特に何も無いと判断していた私は『何も無い』と答えその時はそこで収まりました。
そこから何年も経った頃、その時のことを思い出しなんであんなにしつこく聞いたのか父に問いただすと
『お前を置いてきて家に戻ったら電話がかかってきて内要が『コ、、、、、、、どもォ、、、ザッザザーーーーーあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぶ、、、、な、、、、、、、、、ィ…………………………………………………………………………………
子供子供子供子供子供子供子供子供子供子供子供子供子供子供子供子供子供子供
後日談:
- 大学に入るまで、この話は話さずに生きてきました。何となく話してはいけないような気がしたのです。 ですが大学に入ってからこの話を人に話すようになり、想像以上に受けが良く、自身の中でもけじめがつき、友人にも投稿をすすめられたことで、当時の私は投稿することに決めました。 ですが一つ内容に入れ忘れている事がありました。ダムでの事件の事です。 昨年私は20歳を迎え、ふとこの掲示板に一年前(二年前かな)自分が投稿したことをおもいだして自身の投稿時の名前のダムハットという名前でネットを探してみることにしました。すると割とすぐに見つかり読んでくださった人たちもたくさんいることに驚きました。ありがとうございます。 その流れで、私はあの日のダムの上で起こった出来事が一体何だったのか調べてみることにしました。 私は、その記事を見るまで完全にその事件を忘れていました。思い出すべきでもなかったと今は思っています。 私が父に迎えに来てもらった次の日、ちゃんとニュースになっていたことでした。震え上がったことも思い出しました。 調べなければよかった事実でした。 2017/6/14現在
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(27件)
- うちは近所の森から拾ってきただったなー。 未だに通勤で森の前通るが、でかい道路沿いなのに何十年も森のまま。なんかある森だったのかな?あ
- 取って付けた様な最後の余談いらない・・・(リアリティー出そうとして失敗する典型)ニャー
- おじ様、素敵やんイリミナ
- 素敵なジェントルマン匿名
- 紳士のおじさま素敵たま
- 紳士的幽霊っているんだなぁ〜 頭に血がのぼってる親をあんな 呼び出し方はナイス!恐怖の食欲の冬
- いい幽霊さんだ。とめいとぅ
- なにが面白いって、 そんな呼ばせ方しれっと家庭内で通用するカラーじゃあ、 どう考えてもなさげな地域の話っぽいのに語り部が"パパ"って呼んでるところ(笑)トモアリ
- おじさんくわはらあゆむ
- おじさんが優しかったんやな よかったな藍様