
冬の寒い夜、私の友人たちが山の中にある古びた神社に肝試しに行った。神社の名は「白羽神社」。彼らは、近くの温泉からの帰りに、ちょっとした冒険心から立ち寄ったのだ。周囲は真っ暗で、街灯もないため、ただ懐中電灯を頼りに階段を登っていった。
その神社は静まり返っており、神主のいない本殿がたたずんでいた。友人の一人は、急に背筋が凍る感覚に襲われた。誰かに見られているような気配を感じたのだ。後ろを振り返ってみても、仲間はしっかりとついてきているはずだった。
しかし、恐怖が募り、彼は急に仲間たちを引き連れて階段を駆け下りた。麓に止めていた車に飛び乗り、すぐに発進した。
「どうだった?何か見えたのか?」と一人が尋ねると、彼は振り返らずに言った。「お前も感じただろう?」するとその友人は驚いた表情で「俺は行ってないよ」と返す。彼は古びた靴が壊れたため、神社の階段を登ることができず、下で待っていたのだという。
つまり、神社にいたのは彼らのうちの三人だけ。だが、友人は確かに後ろに誰かの気配を感じていたのだ。
その後、次の日から神社まで行った三人は高熱にうなされ、三日間寝込んでしまった。地元の人たちの話では、白羽神社に夜訪れると何かに取り憑かれることが多いと噂されている。肝試しには向かない場所であると。彼らが経験した恐怖は、ただの偶然ではなかったのかもしれない。
それからというもの、友人たちはその神社のことを口にすることはなくなった。何が起こったのか、誰も知らないまま。 彼らにとって、あの冬の夜の出来事は、忘れられない恐怖の記憶として心に刻まれた。
果たして、後ろにいたのは一体誰だったのか。 それは今も謎のままである。
白羽神社は、静かにその秘密を抱え続けているのだ。
彼らの言葉は、神社の闇に溶け込んだ。
そして、また新たな訪問者を待っている。
何かが、彼らを見つめているかのように。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。


