
長編
儀式の呪縛
匿名 2024年2月16日
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ゃんの古いメガネなら確かこの家にあったと思うからそれで確かめてみるか?」
「お前の肉親を実験台にしてもいいのかよ?」
と、Tが眉を顰めるも、
「じいちゃんには聞きたいことが色々とあるから、やってみる価値はあるかもしれない。何もなかったらそれまでだ。それに、じいちゃんは誰にでも優しかったし呼び出しても怒らないと思う。だってじいちゃん、オレオレ詐欺にあったことあるんだけど、詐欺と分かっていながらお金を援助したんだぜ?信じられないだろ。まぁじいちゃんを呼び出してみよう。今の客室がじいちゃんの部屋だから、そこにメガネがあると思う。探してくる。」
そう言い残し、Mはメガネを探しに行ってしまいました。しかし、M1人で行かせるのは正直不安だったため、3人でMの後を追いました。途中Mは、仏間からろうそく3本とライターを取り、客室へ向かいました。全員で客室にあると思われるMの祖父の遺品を探すことになり、その客室は倉庫と比べたらとても明るく、テレビやラジオなども付いており倉庫の雰囲気とは無縁な印象を感じました。Mが何個かの引き出しを開けたところ、メガネはあっさりと見つかりました。
「準備は全て完了した。怖いから照明をつけてテレビも流しながらこの儀式をやろうと思う。」
と、Mが臨場感を全てぶち壊しにするようなことを言い出しました。しかし、全員怖かったのでしょう。すんなりとMに賛成しました。その時、テレビではお笑い番組をやっていたため、それを流しながらテーブルの上にメガネを置き、ろうそく3本を置き全ての準備が整いました。
「さっきの手帳には照明を消してやれだのテレビを消せだのそういったことは書いてないからな。とっとと終わらせて何もないってこと証明してスマブラの続きでもやろうや。」
とんだ屁理屈をMが言うので、全員そこで張り詰めていた気が抜けました。そして冗談を飛ばし合い、Mが口に笑みをうかばせながらろうそく3本にライターで火をつけ
「○○(Mの祖父の名前)、俺のじいちゃん、おいでください。いらっしゃったらろうそくの火を3本消してください。」
と、手帳に書かれていた言葉を唱えた。ここで私たちは全員沈黙し、テレビのお笑い番組だけしか聞こえてこなくなりました。
何も起きない。Mは再び、
「○○(Mの祖父の名前)、俺のじいちゃん、おいでください。いらっしゃったらろうそくの火を3本消してください。」
と、唱えました。
私たちは誰1
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- 世間には伝わりませんが、高齢患者とその家族が病院を恨むのは良くあることです。私の父は3ヶ月入院して老人保健施設に入りましたが、1ヶ月で病院に逆戻りしました。肝臓に癌が転移して余命2月、手の施しようがないそうです。3ヶ月の入院中に癌の転移を見抜けない薮診療に憤りを禁じ得ません。高齢者が医療ミスで死んでも「どうせ寿命だった」で片付けられ、問題視されません。防空頭巾
- かってに南京錠壊すな、誰一人止めないのかこいつらDQNしかいないのか良識派