まぁ…オレは初老です。 リアルで体験して記憶に残ってる４０年以上前の話から。 その日。 同じアパートの友達と遊んでいると外階段の下に車に轢かれてネコが死んでいた。 背中はバックリ切れていて。 目も飛び出している。 『あー！ネコが死んでるー！かわいそうー！』 当時は死に対しての感情なんかわからない。 そんな気持ち悪いとか無いんだったと思う。 んで、夕方にまた見に行った時にはネコの死体は居なくて大人の人達が数人たまっていた。 『死んでたネコは知らない？』 に対して。 『新聞紙にくるんで山に埋めた』 一字一句覚えてる。 『ふーん。山にねー』 んで、気にもせずに一晩。 朝方。 当時、放送してたピンポンパンだかポンキッキ。 それは覚えて無いけど朝ごはんを姉と食べながら観てると。 外から必死？ってぐらいのネコの『ニャー！ニャー！！』って鳴き声が聞こえたの。 オレが玄関を開けたら右目は空洞。 背中はバックリ切れてデカいキズのあるネコ。 身体中泥だらけ。 ところどころ新聞の切れ端もついてた。 怖いとかの前に『あー！昨日死んでたネコだ！』ってダッコしようとしたら… 姉が玄関を閉めて鍵をロック。 オレの手を引っ張って『こっちに来なさい！！』 その時の姉の怖かった顔を今でも覚えてる。 でも、オレはネコと遊びたかったんだと思う。 手を振りほどいて玄関を開けるまでほんの数秒。 玄関を開けた時にはもうネコはいなかった。 オレは泣きながらネコを探しにいこうとしたら姉に抱えられて家の中に入れられた。 翌日も探したりしたけど居なくてね。 オレのそーゆー心霊？体験みたいのはその時からはじまっちゃいました。