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窓の向こうの声
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窓の向こうの声

9時間前
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生活費を抑えるために、大学の友人B子と一緒に山小屋に泊まることになった。 近くの湖まで車で15分くらいかかるが、2LDKで静かな環境だし、何よりも空いているので快適だった。 ただ一つ気になったのは、リビングの窓から見える古い小道の先にある廃屋。 家賃は格安の月3万円だし、友人もいるからと自分を納得させて住むことにした。 私たちの部屋は山小屋の最上階で、隣の部屋も空いていたので静かだった。 しかし、異変が起きたのは引っ越してから一週間ほど経った頃だった。 秋の夕方、冷たい風が吹き込む中、私たちはリビングでパソコンを見ながら過ごしていた。 ふと動画を見ていた私は、「これ見てみて!」とB子に声をかけた。 すると、B子の顔色が急に青ざめた。 何が起こったのか尋ねると、彼女は震えながら言った。「後ろに…何かいる。」 窓の方を指差すB子の目は恐怖で見開かれていた。 「後ろ?何もないよ。」 彼女は小さく呟いた。「見間違えかな…」と言い残し、自分の部屋に戻ってしまった。 その日からB子は変わってしまった。 彼女はリビングの窓を閉め切り、私が少しでも開けようとすると、叫んで止めるようになった。 そして、とうとう部屋から出なくなり、学校にも行かなくなった。 何が起きたのか、理解できなかった。 仕事が忙しいと言っていたし、精神的に疲れたのかと思い、彼女が落ち着くまで待っていた。 そんなある晩、私は自分の部屋で寝ていると、リビングから誰かの会話が聞こえた。 B子が話しているのかと気にしていたが、何かおかしい。 「B子、電話してるの?」と声をかけると、彼女は振り返らずに言った。「今、C子ちゃんと話してるの。」 誰もいないはずの方向に目を向けると、B子は笑顔で話し続けていた。 「C子ちゃんが言ってたんだ、あの時はこうだったって。」 彼女の言葉は理解できない言葉が混じっていて、異様な雰囲気が漂っていた。 「B子、冗談だよね?もうやめようよ。」 私が懸命に訴えると、彼女は急に無表情になり、「C子ちゃんがどうやって亡くなったか教えてもらってるの。」と呟いた。 その瞬間、リビング中に鈍い音が響き、B子はその場に倒れ込んでしまった。 急いで駆け寄り彼女を揺すったが、彼女は白眼を剥き、泡を吹いている。 すぐに救急車を呼んだが、病院では異常なしと言われた。 翌朝、B子は何があったのか全く覚えていなかった。 ただ、夢の中で見知らぬ女の子と話していたと。 彼女は実家に帰ることに決め、私も同じ気持ちで山小屋を引き払うことにした。 退去の手続きをする際、管理人に尋ねると、他の住人も同じような体験をしたと教えてくれた。 そして、その廃屋でC子という女性が亡くなったことはないと言う。 それでも、私たちの心に残った疑問は消えなかった。 あの夜の出来事を思い出すたび、今でも背筋が凍る。

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