
中編
レストランの女
匿名 2024年8月18日
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これは私は中学二年の冬の話です
当時私は幼なじみと学校帰りに地元の不二家のレストランで寄り道をし恋バナなどをしたり談笑するのが日課になっていました。
そのレストランでは一番奥が一面に鏡張りになっていてテーブルも2人かけの机が2列になっており
ほぼそこに座る人がいなくて私達の特等席になっていました。
いつものようにそこに座り私は自分の姿を見つつ髪をいじったりしながら幼なじみの恋バナを聞いていました
店員さんが来て注文を取りに来たので私はたらこパスタとイチゴパフェを、幼なじみはミートパスタとチョコパフェをオーダーし
恋バナの続きを聞いていました。
ところが5分くらい経ったでしょうか急に視線を感じ鏡をみると一人の店員さんが私の方をじっと見つめていました。
イラッとしたので直に見返してやろうと思いその店員がいるであろう場所を観ようとしたのですが
肉眼では死角になりみえず鏡越しでないと観れなかったのです。
そうしてる間に注文した品が届き気にせず食べながらうれしそうに恋バナをしてる幼なじみの話を聞きつつ
また横の鏡で自分の顔を眺めようを思っていたらまだその店員がこっちをじっと見ていたのです
「まだみてるなー」とぼぞっとつぶやいた次の瞬間急にけたたましい耳鳴りがしました。
その瞬間店内のBGMも幼なじみのケラケラ笑う声も聞こえず鏡に映っていた店員がスケートでもしてるような感じのスピードでこちらに向ってきました。
その店員は幼なじみの背後に立ち、ものすごい怖い顔で私を見下ろし睨み付けていました。
私は意味も無くそんな態度を取られ同じように睨み付け返した次の瞬間。。。
店員の頭がフルフルと震えだし頭が爆発したのです
驚いた私は身体が動けずただ鏡に映ってる状況では私や幼なじみの身体や食べ物には血しぶきがべったりついているのですが
肉眼ではまったくついていない。。。交互に見比べてどうなってるんだと思っていると
突然幼なじみが半泣きしながら私を呼んでいたのです
耳鳴りも消えて店内のBGMや人の声が聞こえ前を見ると幼なじみが「てるちゃんもう出よ」と涙浮かべて訴えていました。
パフェもパスタも半分も食べていないのに腕を引かれ精算し店内を出ました。
外は17時で真っ暗
どうしたの?と聞くと
「だっててるちゃんずっと瞬きもしないでずっと鏡みて動かないんだもん、、、そんなときって
お化け見えてるんでしょ?怖かったよ~」と泣きながら言うのです
そう、、私は小学校5年生から幽霊が見える体質になってたまに観たりしちゃうのですが
頻度は少なく気にもとめてなかったのです
幼なじみを送っていき今日のことは絶対誰にも言わないでねと釘をさし別れました
それから半年 中学3年になった夏のときです
暑さもあり当時の数学の先生に誰かが「ねーー先生怖い話してよ~ぞっとする話~~」と言ったのです
すると先生が
「まぁ~怖い話って訳じゃ無いけど半年くらい前に不二家の店員さんが○○橋から飛び降りて自殺したんだってな~
顔から半分スクラップ状態で結局身元がわからずって感じだったらしいんだよ」
って言った瞬間クラスの全員の顔が私の方を見て一人が指さし「てるちゃんその人見たんだよ~」って言ったのです
幼なじみとはクラスも違ったので内心「アリサめ。。。。」と思いました
後日談:
- それで授業中なのに私がその体験談をクラスのみんなの前で話すことになり涼しい気持ちにさせました^^ 当時はネットもなく新聞だけしか情報源がないのでその女性がどこの誰かは全くわかりませんでした。
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