
私が小学生の頃、秋休みに友人たちと山奥のキャンプ場に行った時のことです。
そのキャンプ場の近くには大きな湖がありました。湖は美しかったものの、遊泳禁止の看板が立っていました。しかし、私たちは好奇心に駆られ、夜にこっそり湖に近づくことにしました。
夕食後、テントの中でおしゃべりをしていると、父が突然言いました。「そろそろ休もうか。」それに対して、私は「まだ全然眠くないよ!」と反論しましたが、結局はみんな疲れたのか、数分後には静かになりました。
深夜、目が覚めると、外が静まり返っていました。ふとした瞬間、トイレに行きたいわけでも、何かを思い出したわけでもないのに目が覚めてしまったのです。
目を閉じて、再び眠ろうとしましたが、全然眠れません。隣では妹がぐっすり眠っているようでしたが、私は寝付けず、次第に不安が募ってきました。トイレに行くついでに父を起こすことにしました。父はまだ眠そうに「何だ?」と聞きましたが、私のお願いに応じてくれました。
テントを出て、外の公衆トイレへ向かう途中、湖のほとりを通ると、突然「ザバンッ!」という音が響きました。
「何かいるの?」と驚いて声を出すと、父が「こんな時間に水遊びしているやつがいるのか」と笑いました。しかし、またもや湖が波打ちました。音の方へ近づくと、何かの気配が感じられました。月明かりの中、湖面を見つめると、何も見えませんでした。
「誰もいないみたいだな」と父が言った瞬間、私は足元に異常を感じました。大量の廃材に足を取られ、転倒してしまいました。「痛ったぁ……なんだこれ?」と足元を見つめると、木の破片が散らばっていました。立ち上がろうとしましたが、体が動かないのです。
動かない体にパニックになり、叫ぼうとしても声が出ませんでした。必死にもがいていると、父が心配して駆け寄ってきました。「大丈夫か?」と聞いてくれましたが、私は首を振ることしかできませんでした。
その時、突然、父が大声で叫びました。「助けてくれ! 誰か!」と。しかし、周囲には誰もいない静寂が広がっていました。恐怖が押し寄せ、これは夢なんだと自分に言い聞かせるものの、目は覚めませんでした。
その時、首元に冷たい感触が伝わりました。驚いて目を開けると、父の顔は悲しげに見えました。「ごめんな……」と言った瞬間、体に激痛が走りました。「うぎゃああああ!!!」全身が針のような痛みに包まれ、声にならない叫びをあげました。
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