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長編

お盆

匿名 2日前
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ードで階段を駆け降り、玄関のそばに置いてあるタバコをポケットにしまって、水色のクロックスを履いて、鍵を開け、ドアを開けると、いつもの見慣れた景色です。 しかし、外に出てみると、そこにはケルト調の音楽が鳴っていて、1階の和室に居るはずの兄が庭でアイリッシュダンスをしゃがんでやったような変なダンスをしていました。 不気味でカオスなその光景に目を奪われてしまい、本当はもっと遠くへ行きたかったのに、まるで通せん坊をするかのようでこれより先に進むことができませんでした。 そうこうしているうちに気づいたら私は自分の部屋のベッドに戻っていました。 私は息が上がっていて、今のが幽体離脱だったのかとすぐに気づきました。 目を覚まし、まさかと思い時計を確認すると、やっぱり3時33分でした。 全身に立った鳥肌はしばらく引きませんでした。 居ても立っても居られなくなった私はさっきと同じように、同じ道を辿って外に出ました。 しかし、そこに兄の姿はありませんでした。 とりあえずタバコを吸おうと火をつけて色々考えました。 どうしてあれ以上先に進むことができなかったのか。 そして、どうして毎年お盆の日に不思議なことが起こるのか。 兄のあのダンスはきっと、ご先祖様が私を安心させようとして兄の姿に扮していたのではないか。 そして、迷子にならないように、もしくはこれより先は危険だから、進んではいけないと言うことを伝えたかったのではないか。 きっとご先祖様が、霊感がある私に何かしらのメッセージを伝えに来てくれたのではないかと今はそう思っています。 来年はどんな不思議なことが起こるのかわかりませんが、ご先祖様に迷惑のないよう、気持ちよく迎え入れて、送り出してあげようと思います。

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