
長編
仮想世界(意味怖)
匿名 5時間前
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は元の私なの!」
俺が言うと、正昭はまたもや不思議そうに
「どういうこと?」
「私・・っていうか俺は元々「正昭」だったんだよ。仮想体験で女性の世界を体験してそれが今のこの俺の姿なんだ。だから、俺は君なんだよ!」
すると正昭は動揺を隠せないようだった。
目の前にいる今の俺が若い女だから尚更だ。
仮想体験での今の正昭が何者なのかは俺にもわからない。
過去の自分だとしたら今の俺と会っていることと矛盾する。
未来の自分だとしても、こんなことなんて現実にはないだろう。
だから、目の前にいる正昭は俺をモデルとした幻影か何かだと思っていた。
「本当なのか?」
「勿論!」
すると正昭は
「俺も仮想体験でこの世界に来たんだ。」
意外なことを言う正昭と驚く俺。
「え、そうなのか?」
ということは誰かが、元の俺(正昭)になった訳か。
元はどんな人だったんだろう。
「正昭」みたいなうだつの上がらない男になりたいなんて、「現実でのイケメン男」が正反対の人生でも体験しにきたのだろうか??
だが正昭は、
「俺は元々、女だったんだよ・・」
「え、そうなの?」
驚きを隠せない俺。そして正昭は
「そう。そして元の俺は・・○○果帆!今の君なんだよ!」
俺は声も出なかった。
「今の体の女」と「元の体の俺」、中身がそっくり入れ替わっているなんて・・。
・・・
そのあとも正昭といろいろ話した。
正昭いや元の果帆がいうには、仮想現実に出てくる果帆の大学や友達は実在するらしい。
これらは、果帆の記憶にある映像やエピソードを機械が分析・編集し、またインターネットを介して送られてくる大学や学生生活の様子を合成して、実際の大学生活を再現できるらしい。
勿論、果帆が見る俺のサラリーマン生活も同様だ。
そして駅まで行き、正昭の家に向かう電車のホームへ行く元の俺。
「じゃあ、またね!」
正昭の姿である果帆が笑顔で言った。
どことなく仕草が女の子っぽいって感じた。
俺も果帆の家に戻り、その日は早めに寝た。
明日も、果帆の生活が楽しみだな。
・・・
目が覚めた。
そこは手術室のような場所だった。
「お目覚めですね。」
「お帰りなさい。」
俺の周りには医師や研究員のような白衣の人たちがいた。
またもや、胸や陰部などに違和感があった。
俺は男に戻ったのだ。
1週間はあっという間だった。
看護師のようなスタッフに体に装置されていた器具を外され、手術台から下りて歩く。
視線が高くな
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- 「どこかでお会いしました?」ってちょっと不自然