
遥香は俺を可愛がるように両手で抱いた。
遥香の方が体が大きいので大人の女性に抱かれているような感じだったが、それが良かった!
遥香はしばらく俺を抱いていた。
「遥香さん・・」
「どうしたの?」
「なんかドキドキする。」
「私も・・」
ワンピースの胸の膨らみや綺麗な臍の細いお腹周りに興奮した。
まだ小学6年生で俺と二つしか変わらない女の子がこんなに大人っぽいなんて。
そして、しばらく遥香と戯れたあと俺たちはお互いに顔を見合わせた。
目の前には、相変わらず可愛いワンピース姿の遥香がピアノの椅子にちょこんと座っていた。
外はすっかり暗くなっていた。
俺は遥香を見ながら
「もう帰るね。楽しかったよ。」
「私も!ありがとね!」
微笑む遥香に、俺は
「良かったら、一緒に帰らない?」
と誘ってみたが、遥香は
「私はもうちょっと練習してから帰る。」
「そっか、じゃあまたね。」
俺たちは笑顔で別れた。
・・
音楽室を出ると、また遥香のピアノの音が響いていた。
俺は体育館の階段を登り、普通教室の校舎に行き、昇降口から帰っていった。
校庭を昇降口から門に向かう途中、また遥香のことが気になった。
まだピアノの練習をしてるんだろうか。
外はだいぶ暗くなっていて、女の子が一人で帰るのは心配な時間だった。
俺は少し気になって、校門から出て校舎に面した道路を遠回りして歩き、道路沿いに校舎の反対側に向かった。
校舎の反対側の日陰になるところに音楽室がある。
俺は道路を歩きながら、裏の校舎を見ると音楽室には明かりがついていなかった。
遥香がまた暗闇にしてピアノの練習をしているのではと思ったが、ピアノの音が聞こえてこない。
ピアノの練習を続けているなら少しは聞こえそうなものだが。
俺は、遥香がもう帰ったのかなと思った。
考えてみれば、俺と一緒に帰るのも誰かに見られたら気まずかったのかもしれない。
俺は諦めて帰っていった。
・・・
その後、俺が学校で遥香とまた会うことはなかった。
6年生の子達や先生に聞いてみても、遥香という子はいないし、いたこともないという。教室などの6年生の集合写真を見ても、遥香らしき女の子は何度探しても見つからなかった。
俺があのとき見た遥香という女の子は一体何者なんだろうか。
・・
完
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