
これは私が大学の友人から聞いた実話だ。
その友人は、冬の寒い夜に、祖母から譲り受けた古い日記を読み始めた。日記には祖母の若い頃の出来事が綴られていて、彼女はその内容に没頭していた。すると、突然、部屋の中に不気味な音が響き渡った。
ガタガタと、まるで誰かが部屋のドアを叩いているような音だ。
彼女は驚いて振り返ったが、そこには誰もいなかった。気のせいだろうと思い直し、再び日記に目を戻した。その時、日記のページが自動的にめくれ、見知らぬ名前が目に入った。「ミキ」と書かれている。
それは彼女の友人の名前ではなかった。彼女は気になり、さらに読み進めると、「私と会いたい」といった内容のメッセージが書かれていた。
不安を感じた彼女は、その日記を閉じようとしたが、再びガタガタという音が響いた。今度は、ドアの向こうから「私を忘れないで」と囁く声が聞こえた。彼女は恐怖に駆られ、日記を持って逃げ出すことにした。
しかし、ドアを開けようとした瞬間、背後から冷たい手に掴まれた。振り返ると、そこには日記の中に書かれていた「ミキ」が立っていた。彼女は驚愕し、思わず日記を投げ出してしまった。
その瞬間、全ての音が消え、彼女は意識を失った。目を覚ますと、部屋は静まり返っていた。恐る恐る日記を拾い上げると、すでに全てのページが白紙になっていた。
彼女はその後、何事もなかったかのように大学生活を続けたが、時折「ミキ」の声が耳元で囁くのを感じることがあった。あの冬の夜、彼女が日記を閉じなければ、彼女はどうなっていたのか。
皆さんも、決して忘れてはいけない。見知らぬ声は、いつもあなたの近くにいるのかもしれない。
その日、彼女はターゲットになってしまったのだ。
注意してほしい。古いものには、時に恐ろしい秘密が隠されている。
それにしても、あの日の出来事が、今も彼女を悩ませているのだろうか。
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