
これは、私が高校時代に仲の良かった友人、Kから聞いた話だ。私がホラー小説を書くために日々ネタを探していることを知っているKは、高校で一緒だった先輩のYさんの不気味な体験を語り始めた。
高校2年の冬。
Kの通っていた学校では、冬休みに特別な行事が行われていた。それは、学校近くの公園でのキャンプイベントで、主にバーベキューやゲーム、そして星空観察がメインの催しだった。
ある日の自由時間、KとYさんは他の友人たちと一緒に公園の端で遊んでいた。
その時、道端に何かが落ちているのを見つけた。近づいてみると、それは白い封筒だった。Kがそれを拾い上げ、中身を確認すると、中には一枚の手書きのメモが入っていた。
メモにはこう書かれていた。「このメモを見つけた者は、必ず不幸が訪れる。」
その瞬間、周囲の空気が一変した。Yさんは驚きと恐怖で声を上げ、すぐにそのメモを地面に投げ捨てた。メモは風に乗って、どこかへ飛んで行った。
それからというもの、みんなは妙に気まずい空気の中で過ごし、キャンプイベントは楽しいものとは程遠いものになった。しばらくして、その出来事も忘れ、Yさんは普通の高校生活を送っていた。卒業後は疎遠になってしまったが、Kが聞いたところによれば、Yさんは社会人になっても変わらず元気に過ごしていたという。
しかし、数年前、衝撃的な知らせが届いた。Kの元に、高校時代の同級生から連絡があったのだ。「Yが事故で亡くなった」と。
詳しい事情を聞くと、Yさんは自宅で転倒し、頭を打ってそのまま意識を失っていたとのこと。Kはその瞬間、あの恐ろしいメモを思い出し、やはり関係があったのかもしれないと考えた。
しかし、さらに続けて同級生が言った言葉が、Kの心を乱した。Yさんの家族が遺品を整理していると、彼女の机の中から、あの手書きのメモが出てきたというのだ。それは色褪せていて、同じ内容が記されていた。
Kの頭の中には疑問が浮かんだ。同じメモなのか?それとも、ただの偶然なのか?
Kは結局最後までその真相を知ることはできなかった。ただ、あの時、メモを拾わなければYさんはこんなことにはならなかったのではないかという自責の念が、彼の心にずっと残り続けた。
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