
中編
職場のビルでの体験
匿名 2日前
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私はとある自治体の職員です。
私は10代後半あたりから霊的なものを感じるようになりました。姿が見えることはありません。ただ、激しい耳鳴りで倒れそうになったと思ったら最近殺人事件があった現場の家の前だったり、心霊スポットに行けば寒気を感じたりする程度でした。
今から5年ほど前、ビルの9階の職場には何十人もいるフロアでしたが奇妙な事が続いていました。
急に棚のモノが落ちたり、バン!と音が鳴ったり、取ると必ず切れる電話があったり…電話のくだりは関係ない可能性もありますが、周辺の職員はみんな怖がっていました。とは言っても昼間でそれなりに周りに人がいるので特に気にもしていませんでした。
私はその日も残業で遅くなり、気づけば23時を過ぎていました。広いフロアには私1人です。黙々と仕事をこなしていると、電話が鳴りました。外線は切っている時間帯、これはあり得ないことだったのでさすがに怖くなりました。しかし取らなければいいだけです。その後も数回鳴りましたが、気にせず仕事を続けました。そのうち、トイレに行きたくなり(大きい方です)トイレの個室に入りました。便座に座り、終電に間に合うように仕事を終わらせなければと考えていると、どこからともなく、コツ、コツ、コツ、と近づいてくる足音が聞こえてきました。ん?誰かトイレに…と思いましたが、フロアには私1人です。ビルの一階には一応管理人?のような人がいますが、見回りなど聞いたこともないし、常駐でもなくこの時間にいるとは考えにくい…などと考えていると、ゆっくりとコツ、コツ、コツと足音がトイレに入ってきました。万が一管理人なら声をかけてくれると思ったので期待したのですが、あろうことか、私のトイレの個室の目の前で足音が止まったのです。入ってま〜すと言いたかったのですが、相手の声掛けを待ちました。しかし全く止まったまま話しかけてくれません。沈黙が続き、どうしようか考え始めたところで、またコツ、コツ、コツ…とトイレを出て離れて行きました。暫くして恐る恐る個室を出ました。何もありません。きっと管理人だったんだろうと思うことにしました。気を取り直し、残業を片付けてフロアの電気を全て消し、エレベーターに乗り込み、1階のボタンを押しました。9階から降下していると、ポーンと6階で停まりました。誰かが乗ってくると思いドアが開くと、真っ暗なフロアがあるだけで、誰もいません。もう深夜24時近くなので、そうそう残ってい
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