
長編
コピペ カン、カン その後
匿名 4日前
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の理由は、8年前のあの出来事があってから、
姉は私のことを今日まで徹底的に無視し続けたからです。
幼い時、あの真っ暗な居間で、私が大声で叫んだことが絶交のきっかけに違いなく、
私に対する姉の冷たさは尋常なものではありませんでした。
そんな姉が、実家で発した言葉に、私は耳を疑いました。
「あんたのこと、ずっと無視しててごめん。」
まさか、かれこれ8年も無視されていた姉から謝罪の言葉があるとは思わなかった。
「私こそごめんなさい。でも、突然どうしたの?もしかして、何かあった?」
驚きのあまり、聞かない方がよい事まで聞いてしまったような気がしました。
姉はどこかぎこちない表情を浮かべましたが、
昔使っていた姉と私の共用部屋に私を招いて、話をしてくれました。
「あたしのうちでね、あの音が聞こえた。」
あの音、という言葉を聞いただけで、私は何かひんやりとしたものが背筋を伝うのを
感じました。姉はそんな私の様子を見てから、話を続けました。
「あの日、仕事から帰ってきたのが夜9時頃。
で、部屋でテレビ観てたんだけど、風呂場のほうでカン、カンって。
ちっちゃい頃、あんたと一緒にその音を聞いたことがあったから、
すぐに分かったよ、これはやばいって。
近くに同僚が住んでたから、ソッコーで家を出てその友達のところに行ったの。
その友達んちで話をしてたら、また風呂場のほうからカン、カンって。
おかしな鉄の音だった。友達も私もパニックになって、部屋を出て警察を呼んだ。
結局風呂場には何も無かったし、一応部屋も調べてもらったけど何もなかった。」
姉の話は、8年前の忌まわしい記憶を完全に蘇らせました。
あの時の出来事は今でも忘れられません。
真っ暗な居間。テーブルに座る女。
「カン、カン」という金属音。振り向く女。おぞましい顔。
何の前触れもなく聞こえるあの音は、自分をしばらく極度の金属音恐怖症に
させるほどおぞましいものでした。
音楽が流れる場所ではカウベルや鈴のような音が鳴らないかヒヤヒヤし、
台所のフライパンや鍋の発する金属音に耳を塞いで怯え、遠方に向かうときは
踏み切りのある道路を避けねば移動もままならない…。
ただ、姉の話には8年前とはいくつか違う点がありました。
白い着物姿の女を見ていなければ、声も聞いていない。
聞こえたのはカン、カンという不気味な音だけ。しかも場所は風呂場。
私は、居間のテーブルの上
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- お父さんの浮気相手の生き霊じゃない?めめ
- ここサイト 同じ話しが載ってる⁈まい
- 恐ろしい……。_