
長編
祖母の家で見た怪異
匿名 2日前
chat_bubble 0
2,774 views
っ切れば、西側の壁際に最初にご紹介した2階への階段があるんですね。
廊下の薄ら明かりと、ついたり消えたりをしきりに繰り返すテレビの明かりだけの暗闇の中で、友人は見てしまったのです。
その階段の柱と柱の5cmほどの小さな隙間から、目をかっ開いて、こちらをじぃ~っと覗くおかっぱ頭の女の子を!!
その白目の部分にテレビの画面が反射してチラチラ視野に入っていたんですね。
そこで友人は気を失ったそうです。
起きてみると居間のソファで寝ていたようで、家族みんなが家にいました。
とてつもない恐怖体験をしたことから、半ば八つ当たり的に「なんで誘ってくれんかってん!」とKくんが投げかけると、母はこう返しました。
1Fから「お寿司、出発するよ~」と誘ったけど、2Fからあんたが「行かな~い」て返事したんじゃない。
そんな事、言った覚えがありません!
そういえば、おかっぱの女の子が覗いていた隙間、どう考えても人間が寝そべれないくらいのところなんですよね。
階段は1段ずつ上にのぼっていくので、柱と柱の隙間と地面との間隔は段々と小さくなっていくわけです。
あのおかっぱの女の子が覗いていたのはその最上段の隙間、5cm×5cmくらいの空間。
「あぁ、やっぱりあれは人間じゃなかったんだなぁ」とその時分かった。
と、Kくんは語っていました。
ちなみに母は、電話でKくんとは話していないそうです。
お寿司を買って帰ってあげようと電話をしたけど誰も出なかったので諦めた。と言っていました。
Kくんが電話で話した相手は誰だったんでしょうか?
後日談:
- 聞いた時は「寝ぼけてたんじゃないん?」「実際、故障してたんじゃないん?」と疑ってかかってました。 鈍感人間の私としては、錯覚ともいえるような有り得る想定が現実感増してすごく怖かったです。 ちなみに、友人の祖父母宅があるCという地域は淀川沿いで下流にあるため、昔は船着き場のちょっと入り組んだところに水死体なんかが流れ着いたりしたそうです。 他にも2、3個、実体験を教えてもらったのでまた時間見て挙げますね。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。