
中編
ろうそくのある山小屋
ハマちゃん 3日前
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叔父も大きな声で反論しました。先輩のイタズラであってくれと心から思ったそうです。
「俺じゃねーよ!!お前だろ!」
「俺ずっと寝てました!」
「………え?」
どうやら先輩も何かおかしいとは思っていたらしく、蝋燭の火に照らされた顔は蒼白でした。
何が起きているのかはわからないけど、自分たち以外の存在を感じた2人は、大慌てで荷物をまとめてその山小屋を後にしたそうです。最後に小屋を出る時、蝋燭の火を消したのは叔父でした。まだあたりは暗く東の空がほんのり白い程度でしたが、叔父の頭には、ここにいてはいけないという感覚しか無かったそうです。
懐中電灯を頼りに30分ほど山を下り、足元が少し見えてきた頃、叔父はふと山小屋の方を振り返りました。山の中腹、あの山小屋があるであろう辺りからひとつだけ明かりが見えました。叔父と先輩は更に足を早めて下り、二度とこの山には登っていないそうです。
後日談:
- 読んで頂きありがとうございました。 この話の真偽は分かりませんが、幼い頃私が叔父から聞いたことは事実です。 この話を文字に起こして投稿するのも初めてなので、読みにくい点等もご容赦ください。
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