
冬の夜、友人の女性Bさんが突然、婚約者と結婚することになりました。Bさんは、彼に一目惚れしたらしく、その決断に友人たちは驚きました。
Bさんは、決して悪い人ではないのですが、どこか冷静で無関心な印象がありました。
以前、Bさんには交際相手がいたのですが、突然の仕事の成功に心を奪われ、あっさりとその関係を終わらせてしまったのです。当時、その相手であったCさんは妊娠していたのにも関わらず、Bさんは結婚を拒んだのでした。
そのことを彼女はすっかり忘れているかのようで、私はCさんのことが心配でたまりませんでした。
「彼、すごくハンサムで、成功した実業家なんだって。息子を抱えているCさんが大変だって言うから、結婚するのが良いかなと思ったの」
私は呆れてしまいました。どうやらBさんはその男性が魅力的だから結婚を決めたようです。
私がCさんのことを言及しても、Bさんは軽く頷くだけで、全く気にしていない様子でした。
結婚式の招待状が届いたとき、参加するかどうか迷いましたが、友人の一人として出席することに決めました。
式の前に紹介されたDさんは、確かに魅力的で、気さくな性格をしていました。彼の5歳になる息子もおとなしくて、可愛らしい子供でした。
こんな素敵な人なら、Bさんが魅了されるのも理解できます。
しかし、数日後、私はDさんの驚くべき正体と、女性の心理の恐ろしさを目の当たりにしました。
結婚式の後、Bさんの家に遊びに行くと、幸せそうな家庭が広がっていました。リビングではBさんと息子が遊んでいました。その光景を見ていると、奇妙なことに気がつきました。
血が繋がっていないのに、Bさんと息子がまるでそっくりだったのです。
私の疑問に気がついたのか、Dさんが微笑みながら言いました。
「二人は似ているでしょ?」
私が頷くと、Dさんは低い声で続けました。
「当然よ。だって、彼は私の子供だから」
私は驚いて口を手で押さえました。Dさんは一枚の写真を取り出しました。そこには、Cさんが写っていました。
Bさんに捨てられた後、Cさんはひとりで子供を出産し、その後すぐに結婚しましたが、1年で別れたのです。Dさんは、前の夫の姓のようでした。
整形手術を経て、Bさんの心を惹きつけるために自分を変え、事業を立ち上げたのだそうです。
「予想通り、すぐにアプローチしてきたわ。ほんと、単純な人」
Dさんは笑いながら言いました。
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