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長編

ヒッチハイク1

匿名 2016年8月22日
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く、ゴツい。2m近くはあるだろうか。父と同じテンガロンハットの様な帽子をかぶり、スーツと言う異様な出で立ちだ。 帽子を目深に被っており、表情が一切見えない。 焚き火に浮かび上がった、キャンピングカーのフロントに描かれた十字架も、何か不気味だった。 ミッ○ーマ○スのマーチ、の口笛を吹きながら、男は大型のナイフで何かを解体していた。 毛に覆われた足から見ると、どうやら動物の様だった。イノシシか、野犬か…どっちにしろ、そんなモノを食わさせるのは御免だった。 俺達は逃げ出す算段をしていたが、予想外の大男の出現、大型のナイフを見て、萎縮してしまった。 「さぁさ、席に着こうか!」と父。大男がナイフを置き、傍でグツグツ煮えている鍋に味付けをしている様子だった。 「あの、しょんべんしてきます」とカズヤ。「逃げよう」と言う事だろう。俺も行く事にした。 「早くね~」と母。俺達はキャンピングカーの横を通り、森に入って逃げようとしたその時、 キャンピングカーの後部の窓に、異様におでこが突出し、両目の位置が異様に低く、 両手もパンパンに膨れ上がった容姿をしたモノが、バン!と顔と両手を貼り付けて叫んだ。 「マーマ!!」 もはや限界だった。俺達は脱兎の如く森へと逃げ込んだ。 844 その8 sage New! 2009/12/24(木) 22:21:39 ID:NNdtlw3F0 後方で、父と母が何か叫んでいたが、気にする余裕などなかった。 「ヤバイヤバイヤバイ」とカズヤは呟きながら森の中を走っている。お互い、何度も転んだ。 とにかく下って県道に出よう、と小さなペンライト片手にがむしゃらに森を下へ下へと走っていった。 考えが甘かった。小川のあった広場からも、町の明かりは近くに見えた気がしたのだが、 1時間ほど激走しても、一向に明かりが見えてこない。完全に道に迷ったのだ。 心臓と手足が根をあげ、俺達はその場にへたり込んだ。 「あのホラー一家、追ってくると思うか?」とカズヤ。 「俺達を食うわけでもなしに、そこは追ってこないだろ。映画じゃあるまいし。  ただの少しおかしい変人一家だろう。最後に見たヤツは、ちょっとチビりそうになったけど…」 「荷物…どうするか」 「幸い、金と携帯は身につけてたしな…服は、残念だけど諦めるか」 「マジハンパねぇw」 「はははw」 俺達は精神も極限状態にあったのか

後日談:

  • この話は私が体験したのではありません。 今まで数々の怖いお話を読ませて頂いて一番怖かったものを載せさせて頂きました。

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  • 3回位他でも見た笑さすがにわかるね(´∀`)キャラ濃いし
    AGE
  • 女の子をやっちゃったのはあの一家って事…?
    まぁさ
  • この話し知ってる 二度くらい読んだから もう読まない 外国のホラー映画見たい
    まゆ
  • 凄く怖い!文章も上手。恐怖がじわじわ迫って来ました。最高でした!
    猫おばちゃん
  • 怖すぎやろ(´;ω;`) 夜行バスの中で震えなう
    いずみ
  • いもけんぴさんマジですか!!でも本当に怖くて誰かに共感してもらいたかったんです(´×ω×`)
    あいか
  • でも怖いですよね
    いもけんぴ
  • それ僕も上げてるんですけど……
    いもけんぴ
  • やばいめっちゃこわ
    ゆめか
  • 怖かったです
    匿名
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