これは僕がある総合病院で入院してた時のお話です。 その病院は昔からあるとても古い病院で 、いつも色々 な患者の方が来るとても地域の方からは人気のある 病院でした。ある時自分が耳の病気で入院することに なりました。案内された個室の部屋で荷物を置いたり して一段落着いた頃に、その時幼いということもあり 興味が出てきたのか病院の中を探検したくなりました。 色々な病室、売店や受付など色々所を見て回りました。 その時にふと、地下があるのが見え行こうとしたのですが、たまたま通りかかった警備員の方に 「僕、そこ言っちゃダメだよ」と言われました。 自分は素直にわかったと言い自分の病室に戻ることにしました。 後日、無事手術が終わり退院することになり家族と 病院を出る前にトイレに行きたくなり、トイレに行った時のことです。 たまたまその行ってはダメという地下のそばのトイレで用を足すことにしました。 用を足し終わると、地下からなにか人の話し声や、なにか悲鳴みたいなのが聞こえてきました。 「やめてくれ」やもう言葉として認識出来ないほどの 絶叫が聞こえてきて自分は怖くなり急いで家族の元に帰っていきました。 後日、自分は手術の経過観察ということでその病院を訪れていました。その時に前の出来事を思い出し、 病院の先生に聞いてみることにしました。 「先生、病院に地下みたいなのあると思うんだけどなにかあるの?」 その時先生ははてな顔でなんのこと?と返してきて自分は意味がわからず困り果てていると看護師の方がこっそり教えてくれました。 その病院では昔、病院が建てられる前に研究所があり、そこで違法な人体実験が行われていたと。 だけどある時 1人の研究員がそのことを内部告発し、 摘発され、研究所の研究員や所長が捕まり研究所は潰れることになったのです。 多分あの時の声は、人体実験された方々の苦しみや怨念、魂が自分に聞こえてきたのかと10年以上たった今でも多々思うことはあります。