
短編
虫の知らせ
匿名 2日前
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思い出したので投下
5年程前の早朝の出来事
当時住んでいたマンションで寝てたら痛みで目が覚めた
痛みの元は眉間、寝ぼけた頭でとりあえず顔を見ようと洗面台へ向かう
このマンションはセパレートで浴室と洗面台とトイレが一緒のタイプ
前日に風呂に入ると室内に水気が残るから足が濡れんように玄関からスリッパを取った
取るとスリッパがビシャビシャでビックリした
玄関に置いてたのに..
ちなみに他の靴などは濡れておらず、何時も履くスリッパだけがビショビショに濡れていた
??
不思議に思いながらスリッパを置き、素足で洗面台へ
まだ寝ぼけた頭で鏡を見ると不自然に眉間が真っ直ぐ切れてた
一気に目が覚め、まじまじと見ると
やはり不自然すぎる
その時、直感が働いた
(地元で何かあったな)
この時は地元を離れ、余所に住んでいた
拭いきれない不安を抱えたまま、着替えて職場に行った
夜、仕事を終え家でくつろいでいると
やはり実家から電話が来た..
「もしもし」
「○●おばちゃんが亡くなった」
「あー.. そうか..
亡くなったのは何時頃?」
「え? 亡くなったのは早朝て聞いたけど」
おばちゃんは優しく繊細な人で子供の頃から可愛がってもらった
俺に何かを伝えたかった、または知らせたかったんかな?
おばちゃん、今まで
ありがとう。
けど
亡くなる前に
もう一度だけ..
会いたかった。
この怖い話はどうでしたか?
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