
動物愛護センターの廃墟の檻の中に閉じ込められている一匹の雌犬。
人に危害を加えたために捕獲され、檻に入れられて処分の日が刻々と近づいていた。
・・・
数日前、俺の部屋で。 俺の姉に悪戯をした近所のママを懲らしめるために俺たちはカーテンを閉めて作戦を練っていた。
一緒にいた仲間も、あのママから嫌なことをされたことがある人たちだった。物を盗まれたり、壊されたり、そのことで注意すると逆ギレされたり。
個人的な感情はそれぞれだが、まずは話をしてからだった。
俺たち4人でそのママの家に突撃した。
1人だったら勇気がいるが、4人ならできる!
インターホンを押して中からそのママの声がすると
「この前の海水浴の件で話があるんですけど。」
というと、そのママは黙ってドアを開けて俺たちを睨んだ。
そして
「ママがその子供達に、姉の水着に悪戯するように指示した」
と子供達から話は聞いていることを話した。
百歩譲って、このママが『自分の非を認めて謝罪』すれば許すつもりでいた。
だ案の定、そのママは自分が不利だと分かるとみるみる不機嫌になり、
「だからどうしたの?子供のしたことでしょ!大体、小さい子供もいる海水浴に可愛らしい目立つ水着なんて着てくるのが悪いのよ!そうなることを期待してたんじゃないの?」
あまりのことに俺たちもそのママを睨んだが、
「何よ、その目!あんたたちに何ができるのよ!大体、私、そんなことしろなんて子供達に言ってないし、証拠もないじゃない!」
そう言ってドアを強く閉めた。
俺たちはボソリと
「決まりだな!黒だ!」
それから数日後。
俺たち4人はずっとチャンスを待っていた。
家にあったリヤカーを用意して、買い物帰りのあのママを見つけた。
俺たちはあたりに誰もいないことを確認すると、あのママを捕らえた。
「何するのよ!誰か!」
俺たちは子供とはいえ、小5だしスポーツもやってるので下手な大人より力があった。
まして4人もいれば、大人の女1人を捕えることなど容易いことだ。
俺たちは、ママを捕縛し農業用の袋に詰めてリヤカーで押して行った。
目的地は、数年前まで動物愛護センターとして使っていた廃墟だった。
そこにママ(以下、雌犬)を連れ込むと檻の中に入れた。
檻に入れられた雌犬の姿はなかなかの光景だった。
俺たちは雌犬の哀れな姿を眺めていた。
雌犬は全身に鳥肌を立たせながら悶えていた。
もっと楽しみたかったが、外がだんだんと暗くなり俺たちは家に帰らないといけない。
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