
長編
私を護るものたち
ネコ 3日前
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声するよね』ってクラスメイトに言っても誰も猫の声なんてしないって言うんです。
私だけ聞こえるなんて、おかしいなって思ったんです。
当時はまだ子供でしたから、霊体験かも!とワクワクしてきちゃったんです。
だから、私は放送が終わったあとにすぐに放送室に言ったんです。
きっとあの声は猫の幽霊だ!なんて思いながらね。
でも放送室はとても綺麗に整理されていて、なんにもなかったですし、入っても違和感を感じたりしなかったんです。
きっと使ってない方の放送室だ!なんて思い込んで仲の良かった友達と一緒に、古い放送室に忍び込もう!となりました。
けど私のクラスの担任の先生、面白い人で、先生がわざわざ鍵を持ってきてくれて付き合ってくれたんです。
使ってないとはいえ、一応放送器具や線は通ってるので使おうと思えば使えるんですよ。
ただとても古くてホントにホコリだらけで汚いんです。
でも小学生にとっては面白くてちょっぴり怖い体験なんて憧れてましたから、ドキドキしながら中に入ったんです。
えぇ、いましたよ。
いた、というより、あったというべきでしょうか。
放送用のマイクの横に子猫の亡骸が。
白骨化して、皮もボロボロになった子猫の亡骸。
私はそれを見た瞬間、吐きました。
だって、信じてなかったから。
猫の声が聞こえて、まさかホントに…。
その場にいた全員何も言わずに部屋を出ました。
先生は猫の亡骸を持って、今日は帰りなさい、この子は先生がお墓作っておくから、と言って外に出ていきました。
私は落ち着くまで友達に背中をさすられていたのを鮮明に覚えています。
これが2回目です。
そして、私が3回目の霊体験をしたことがきっかけで、両親から先程述べました、私の出生について聞くことになります。
まずは霊体験の方からお話しますね。
3回目は私が中学1年生の時です。
中学生になったということで、おしゃれにも興味がでてきた私は当時、ピンキーリングにハマっていたんです。
雑貨屋で可愛いリングを見つけると、すぐに買っていました。
中でも小さなハートの細工がしてあるピンクゴールドのお気に入りのリングを休みは出かける予定もないのにつけていたんです。
これも夏だったと思います。
休みだったので、私はまたお気に入りのリングをつけていました。
家ですることもなく、暑かったので近くのコンビニでアイスを買いに行こうと思い、家を出ました。
その時、『ガルル…』という犬の唸り声の様な
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- 守護霊っているんですね。名無し