
大学生の頃、私は特にやりたいこともなく、サークルにも参加せずに過ごしていました。そんなある日、友人のYukiに誘われて、彼女の所属する「超常現象研究会」に参加することになりました。
興味本位で始めたこのサークルは、週に数回集まっては様々な超自然的な話をするものでした。そこで飛び交う言葉は、「異界の扉を開けよう」「霊的な存在との接触」「人間の運命を変える儀式」といった、オカルトめいたものでした。
最初は半信半疑でしたが、エンターテインメントとして楽しむうちに、私もその雰囲気に引き込まれていきました。特にある冬の夜、サークルメンバー全員で田舎の古い宿泊施設に泊まり込み、夜に集まることになったときのことです。
私たちは、薄暗い廊下を通り抜け、共同の部屋で集まりました。外は雪が降り続き、部屋の中は温かみのあるロウソクの明かりだけが照らしていました。その時、サークルのリーダーであるYukiが、突然真剣な表情で言いました。「今日は特別な儀式を行うわ。これから私たちは、異界の存在とつながるための呪文を唱えるの。」
最初は冗談だと思っていましたが、周りのメンバーたちが真剣な顔で呪文を唱え始めると、私も次第にその雰囲気に圧倒されていきました。Yukiは、私に呪文を唱えるように迫り、私は驚きと恐怖にかられながらも、彼女に従って呪文を唱えました。
その瞬間、部屋の温度が急に下がり、ロウソクの火が揺らぎ始めました。私は心の中で恐怖を感じながらも、周りの仲間たちと一緒に呪文を続けました。すると、薄暗い中で何かが動く気配を感じ、背筋が凍る思いをしました。もしかしたら、私たちは本当に何かを呼び寄せてしまったのかもしれない。
その後、儀式が終わると、何も起こらなかったかのように静まり返りました。しかし、私の心には不安が残り、もう二度とそのサークルには近づかないと決めました。結局、あの夜の出来事は私にとってトラウマとなり、サークル活動を辞めるきっかけとなったのです。
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