
短編
走り回る足音
匿名 2日前
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度々起こる不可解な現象を何度か体験したときの話
仕事から帰ると、家の前を足を引きずったお婆さんが子犬の散歩をしている光景
だけど、モヤがかかったように少しボケて見えた
目が霞んでいるのかと目を擦り、もう一度見るとあのお婆さんと子犬は曲がり角を曲がる
私は走り、それを追いかけ、曲がって1秒もしていないのにその姿はなかった
その日の夜、時刻は2時過ぎ
布団に入るもなかなか寝付けず、布団の上でゴロゴロとしていた時、何やらバタバタと走り回る足音がする
近所に小さな子供が住んでいたので、
起きて走り回っているのだと思ったが、
二つ隣の部屋で、そんなに鮮明に聞こえるはずもないし、おととい引っ越していったのを思い出す
このマンションにはもう子供はいないはず、よく耳をすますと、足音はうちのリビングからなっている事に気がついた
うわ、泥棒でも入ってきたかな、でも鍵はちゃんと閉めたし…、と不安と恐怖で目を瞑り、気がついてないフリをしていた
音がしばらくしたらやみ、うっすらと目を開け、寝室の扉の方を見ていると
閉めていた寝室の扉が開き、それが入ってきた
白いワンピースに胸元まである長い髪
それは静かに私に近づき、私を跨ぐように立ち尽くし、じっと私を見下ろしていた
私は怖くなり、再び目を瞑る
(あぁ、ダメだ、私死んだな…
目を開けろ、せめてどんなやつかぐらいは見ないと)
と目を開けると朝になっていた
どうやら私は気絶していたようだ
その当時、病院前にあるコンビニで働いていたので、度々そう言ったことはあったが、家でそれが起こるとも思ってはいなかった私は、すぐに引っ越しをしました。
後日談:
- それから引っ越すまでは特に、家では何も起こらなかった 事故物件というわけでもないし、そんなうわなすらもない物件だったから、余計に怖かった
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