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八尺様
長編 emoji_events 殿堂入り

八尺様

しずく 2013年1月5日
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。 ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。 ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。 しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。 そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には盛塩が置かれていた。 また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、その上に小さな仏像が乗っていた。 あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。これで用を済ませろってことか・・・ 「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。俺もばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。そうだな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。七時になったらお前から出ろ。家には連絡しておく」 と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。 「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。何かおきたら仏様の前でお願いしなさい」 とKさんにも言われた。 テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、見ていても上の空で気も紛れない。 部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたおにぎりやお菓子も食べる気が全くおこらず、放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。 そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。 (この頃は携帯を持ってなかった) なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。 風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。 落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。 そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。 「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」 思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。 また声がする。 「どうした、こっちに来てもええぞ」 じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。 どうしてか分からんけど、そんな気がして

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