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忌箱
長編 emoji_events 殿堂入り

忌箱

ぐるぐる 2013年1月6日
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したか?」神主さんなんだろうけど、私服を着た上品な顔立ちの年輩の白髪のじいさんが近寄ってきた。 アッキーナは箒を持ってお辞儀して別の場所を掃除し始めた。 「すみません。12年前に…」と説明をしたら、神主さんは驚いた表情をしながら聞いていた。 一通り話をした。二年間溜り場にしていた事や、おばあさんの話、事故の話。 「あ~なるほど…。実はこの神社は3年前に○○神社(よくわかんない)から分祀されて復興したんです。」 俺は「はぁ…そうですか…」と答えた。 「まさかそんな話を聞けるなんて思いもしていませんでした。その箱はその時におそらく開いたんでしょうなぁ…。アレは冥界の門みたいなもんで、私も実際に手にとった事はないんですが…」 「なんですか?冥界の門って?あの箱どこに行ったんですか?」 「いやぁアレにはいろいろな呼び方があって私どもは忌箱(キバコ)と呼んでます。私がここに来たのが半年前で前任の者が失踪したんですよ。詳しい事は私も聞かされていないんですが、前任者が忌箱に取り込まれたという話を聞きましたが…」 「ええ~!!忌箱ってなんなんですか?Aたちが死んだのも何か原因があるんですか?!」 「分かりません。う~ん…命をとる事もあるのかもしれませんね…申し訳ないですが…」 それから神主さんはお祓いをしてくれた。神主さんは神主衣装に着替えて、30分くらい物々しい雰囲気の中でお祓いの儀式をしてくれた。 アッキーナはたまに様子を覗きにきた。俺は正座してお祓いをしてもらいながらアッキーナにさりげなく微笑んだ。 アッキーナはたぶん微笑み返してくれて、出て行った。 「忘れなさい。アレはあなたの人生にたまたま通りかかった通り魔のようなもの ですから」 と言われた。俺は話せて良かった事と、お祓いのお礼を言って帰った。 その後は東京に戻って普通に生活している。 東京に戻ってしばらく経った頃から夢をよく見るようになった。3日に一回は見る。 あの日、Dと神社に到着した後の光景だった。 神社に到着した後から事故に遭うまでの内容が断片的に夢に出てきた。 この前は、トラックにひかれたのは運転手の責任じゃなく、俺とDがAとBと車道で揉み合いになっていたところに衝突してきた内容だった。他にも神社の境内でのおぞましい内容の夢を見た。内容は誰にも言っていない。 夢の内容を口にしたら、とても恐ろしい事が起こりそうだからだ

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